端玉銀冠

二月から将棋24を初めて、どうも振り飛車は好かん、ということで
少し前位から「居飛車党」になろうと考え始めた。
最近は将棋の情報をよく集めていて、どうやら「居飛車党」と「振り飛車党」があるらしく、
将棋の本を買うのにも、そもそも自分が居飛車が好きなのか、
振り飛車が好きなのか、そういう部分が分からないと本を買いようがないのである。


「ホントに勝てる穴熊」という本を二月の後半に買って、
それから棋書を買う、という習慣が多少出来てきて、
しかし将棋の本はどれも一緒だと思ったら違い、「ホントに勝てる穴熊」は
最初の方は居飛車穴熊について書かれているが、
後の方は振り飛車穴熊である。
そして振り飛車にすると、居飛車側と同等に立ち回ろうなどと考えてはならない、
ということが言われていて、
なぜなら居飛車で囲う陣形と、振り飛車で囲う陣形というのは、
居飛車のほうがパワーがあるというのである。


それで何回か振り飛車もやったが、そもそも感覚に合わないし、
その上勝てないしでやめてしまったわけであるが、その自分の方向性というのが
まず見つけられなくて、いろいろ戦法試したりで今に行きついている。
飛車を振らないということで、相手が振り飛車できたら、
こっちは穴熊とか端玉銀冠とかで囲い、お互いさばきあう将棋になり、
相手が居飛車でくるならば、相掛かりだとか、相矢倉とか、そういう将棋になるわけである。


居飛車vs振り飛車はお互い捌きあい、それからお互いの囲いに直面するという
長丁場になるのだが、一方で居飛車vs居飛車になると、相掛かり戦になったりで、
これは囲いなどというものはほとんどなく、一気に終盤を迎えるような将棋になる。
まったくもって違うものである。


居飛車党になると、覚えることが多いというのは、このことである。
振り飛車にもいくつか種類があるし、相掛かりなんかになると
雰囲気はまるっきり違うわけで・・・。


振り飛車党になったら、相振り飛車はあるかもしれないが、
しかし相掛かりのような急戦にはならないだろう。
比較的ゆっくりことが運びそうである。



ということで居飛車党なので、居飛車党の本をいくつかかった。
最近は振り飛車がはやっているようで、棋書を買いに行っても振り飛車の本がよく並んでいて、
あまり居飛車党の本がなかったりする。
渡辺明氏の振り飛車破りの本は三つアマゾンで注文した。
それから矢内理絵子氏の「矢内理絵子振り飛車破り」という本も買った。


この矢内理恵子氏の振り飛車破りという本を読んで、「端玉銀冠」というのをやっている。
居飛車穴熊は正直難しいのである。
しかし、この「端玉銀冠」というのは、角で相手の角をにらみつつ、というので、
かなり使いやすい。そもそも囲いのなかに角があって、それを使いつつ、
やったほうがよいのである。
居飛車穴熊を指していた時は、なぜか角交換が怖かった。
居飛車側が角交換を怖がっていては、中盤で振り飛車に見事に裁かれるという悲しい出来事が起こるのは
当然なのである。しかし、居飛車穴熊でも角交換怖がらないでやれば同様である。
捌き方は矢内氏の振り飛車破りにあった基本を使って、今日は結構勝てた。
正直「ホントに勝てる穴熊」の居飛車穴熊より分かりやすかった。
私が成長したのかもしれないし、矢内氏の本がわかりやすかったのかもしれない。
でも多少であるが、振り飛車相手にどう立ち回ればよいのか分かり始めてはいるのである。


あとは「将棋の棋譜でーたべーす」で棋譜を見て参考にしつつ、
それから振り飛車破りの本を読みつつ、あとは居飛車vs居飛車になった時の対応策と、
その本を探しつつ、居飛車で指していこうという方針は立っている。
ただ、時間がかかることはやむなしであろう。


矢内理絵子の振り飛車破り (マイコミ将棋BOOKS)

矢内理絵子の振り飛車破り (マイコミ将棋BOOKS)

渡辺明の居飛車対振り飛車 I 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (NHK将棋シリーズ)

渡辺明の居飛車対振り飛車 I 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (NHK将棋シリーズ)

渡辺明の居飛車対振り飛車 II 四間飛車編 (NHK将棋シリーズ)

渡辺明の居飛車対振り飛車 II 四間飛車編 (NHK将棋シリーズ)

四間飛車破り 【居飛車穴熊編】 (最強将棋21)

四間飛車破り 【居飛車穴熊編】 (最強将棋21)

四間飛車破り【急戦編】 (最強将棋21)

四間飛車破り【急戦編】 (最強将棋21)


あとは「手筋」をなにかの本で覚えなければならない。
中盤力、終盤力。囲い崩しなんかも勉強したら、もう少しくらいは強くなるはずである。
10級にまだいるが、確かにここを脱出しようと試行錯誤しているうちに、
いつの間にか将棋についてほんの少しだけ分かるようになってきて、
どんな本を選べばよいのかというのも分かり始めた。
視界は開けている感じなのであるが、それを実行するとなると時間がかかるなぁと思う。
将棋24で初段になるには、一年かかってもおかしくないと思われる。