現場検証

今日は昼から一か月前に受けた暴行被害の現場検証へ行ってきた。
暴行被害にあったことがなかったためにいろいろ手続きというのがあるのを
はじめて知ったわけである。


おそらくある程度の都市では(よほどの田舎でない限り)
警察の刑事課というのは忙しいのである。
だから一ヶ月後に現場検証というのが行われる。


事件直後など、被害者というのはさてどうしようと思っていろいろ調べる。
私でいえば、まずは弁護士に相談して、怪我の治療費などの損害を埋めようではないか、
ということを考えた。
そのために「法テラス」という有名な被害者支援団体のサイトに行きあたった。


今時代は、ネットがあるので、被害にあったらどうすればよいのか、というのが
簡単に調べられるので非常に便利である。


まずは、診断書を貰うこと。
それから警察に提出すること。
全治一週間程度の診断書なら簡単に出てしまうのが怖いところである。
いろいろ調べて、喧嘩に近い状態であれば、加害者の向こうも診断書をとって
逆に被害届を出す場合もある。
だから、診断書を提出するのは警察が再度検証のためにアプローチしてくる一ヶ月後でよい。
しかし、弁護士を雇える資力のある人間はすぐさま出してよいと思う。


今日の現場検証というのは、写真を撮って終わりであった。
10分もかからなかったであろう。
それから、ネットでは「警察は民事不介入」というのを調べて知っていたのだが、
今日現場検証を一緒にした刑事さんは、
私が弁護士を雇う金もないし、しかし損害賠償は請求したいのだが、
その手段が大学生の私の資力ではなかなかできない、と相談したところ、
「言うだけ加害者側に言ってあげる」ということになった。
どこにいったんだよ、「警察は民事不介入」はと思いながら、やってくれるのなら
やってくれということで、お願いをしておいた。


被害者になったらまず焦ることは、自分がどのような手立てをとって所謂「示談」に持ち込むか、
ということである。
示談に持ち込んで、どれだけの金をもらえるかというところに考えが行くと思う。
怪我をしたかしてないかも分からないような暴行にあった場合、
元気なのでそんなことを考えるのである。
それから、ネットでどのような手段がとれるか考える。
しかし、「示談」といっても相手が連絡してくるものなのであるが、
相手がDQNの場合、「示談」という言葉も知らない場合がある。
連絡もよこさないし、謝罪もよこさない場合というのがあるのである。
軽い暴行なら、向こうは大した罰金ではないという高をくくっていて、連絡をよこさない。


そうすると被害者側になったら悔しいものである。
どうしようかと思う。
警察も忙しいから、よほどの凶悪事件でなければ後回しである。
だから軽い暴行なら一ヶ月後になる。
その期間、どう動けばよいのかネットをさまようことになる。
資力がないならなおさらである。


軽い暴行で、弁護士をつけない場合は、基本的に一ヶ月後から事件が進展する。
おそらく専門家ではないがそう予測される。
検察の方にもまだ完全な書類というのが行っていないのである。
よって、検察が「示談をしたら多少罰金を負けてあげるよ」という通告も
加害者側に行かないのだと思われる。
そうすると事件後一か月は何の音沙汰もない、ということになる。
その間、「軽い暴行」の被害者になった人間は、
加害者側からの謝罪もないし、賠償もないということでイライラすることになる。
弁護士もつけない場合、一か月は待った方がよいのではないかと思う。


とにかく、今日の進展というのは、現場検証を行ったこと。
それから診断書を提出したこと。(一ヶ月後)
あとは加害者の様子を聞いたこと。
加害者は暴行を認めているということ。
だから、ビデオカメラが撮り流しだったからと言って、「証拠不十分」で「不起訴」というのは
可能性として低くなったこと。
担当の刑事さんによれば、「おそらく起訴される」「略式起訴か?」
ということである。


全治一週間の暴行。具体的には胸倉を掴まれ壁に押し当てられた。
どこかの中学生でもしそうな、「軽い暴行」であるが、
後学のために、この程度の暴行で相手にどれだけの罰金が科され
(あるいは起訴なのか、不起訴なのか)
どれだけの慰謝料がもらえるのか、私も情報不足に困ったのでブログにまとめておく次第である。
どなたか「軽い暴行」の被害に遭った方の参考になればと思う。


現場検証の際には、警察は家まで迎えに来てくれるというくらいのサービスぶりである。
税金で動いている車だから、高々「軽い暴行」で乗せてもらうのも憚られるくらいである。
被害者にはかなり刑事さんもフレンドリーである。
「今日はいい天気ですねぇ」というお決まりのお話から始まる。
私は「現場検証日和ですね」と言い返しておいた。
軽いジョークに刑事さんは笑う。
まぁそんな雰囲気である。
加害者には厳しいことだろうが・・・。


警察署からの帰りに本屋によって、羽生善治さんの本を買う。
「大局観」
最近でた新書で、将棋熱が生まれて以来一番高い状態になっているから買った次第。


(追記 2011/10/08)
この記事はyahooで検索すると一ページ目の上位に入っているので、事件に巻き込まれた人間が情報不足で
この零細ブログを訪れているのかと思う。


今現在の状況を言うと、示談なし、相手がどう処分されたのかさえ分からない。
地方検察局に電話して事件の被害者だといえば、加害者の処分は聞けるようであるが、
それも面倒くさいのでしていない。
また破かれた衣服の賠償もないし、賠償金もない。(示談していないのだから当然であるし、請求もしていない)


今思い出せば、事件後腹が立ってネットを回って法テラスまで電話をかけたのは、一種の躁状態だったのかと思う。
正直、お気に入りのダウンジャケットを破かれて、その場でやり返そうくらいに思ったのだが、
相手が「警察に言うぞ」とか言ってきたので、ここで自分が暴行罪でつかまっては駄目だというブレーキが利いて
結果、こちらが手を出すということには至らなかったが、口論から暴力沙汰になるわけで、
一歩間違えばこちらの感情が爆発するわけで、(とてもじゃないが冷静な精神状態ではない)
こちらが手を出して暴行罪で二日間程度拘留され、さらに刑事罰(罰金)まで請求された日には、
そちらのほうが苦痛だろうと思うわけで、後から思い返せばあの程度で済んでよかったではないかと思う。


記事には、加害者がどの程度の罰金を受けるか(傷害罪でこちらは被害届を出した)というのを報告すると書いているが、
警察から連絡はないし、さらには検察に電話して聞こうとも思わないので分からない。
ご了承願いたい。


今思い返せば、事件自体、私と友人の投げているレーン(ボウリング場)に加害者がゴミを投げ込んできて、
それにぶち切れた私が、ヤンキー風(見るからにDQN)の群れ(実際やつらは塗装工のヒエラルキーの最底辺であった)
に飛び込み、「謝れ馬鹿野郎!」とまくし立てたのであった。
そこから小競り合い(別段こちらは何もしていない)が始まり、相手は頭が弱いので逆にこちらに謝れとかいってきたわけで、
それに応戦する形で、「お前らみたいなカスに謝るか」と私があざけると、DQNの一人が胸倉を掴んできたわけで、
それを振り払うと、相手が苦痛を感じたらしく、「警察に言う」とか言い出したので、
こっちから先に通報してやろうとさっさと携帯電話を出して、私が先に通報したわけである。


事情聴取は午前六時を超えて、友人に大変な迷惑をかけたし、その割にお金はさっぱり渡ってこないし、
破られた衣服もそのままであるし、その後、いらいらに苛まれる時間を送ったわけで、
別段DQNと小競り合いをしてもなんのよいこともない。
そもそもDQNは失うものがなく、金もないために、たとえば強制執行まで行ってもこちらに渡ってくる金などもない。
しかし、公の場でわが家のように振る舞い、一般人をいらいらさせるDQNはこの世に山ほどいるわけで、
社会の害虫だというのは明らかであるが、いちいち相手をしてやるのは逆に親切になるわけで、
関わらないに越したことはない。


ちなみに、暴力沙汰になった時は、こちらが男二人で、あっちが男三人である。
が、私の友人は戦意喪失でこそこそとしていたので、実際には私が男三人と言い合っていたわけで、
明らかに処理しきれない数であったわけで、もっと大きな怪我をする可能性もあった。
教訓はDQNには関わるな、いらいらしたらどうすればよいかわからないが、関わらないほうが時間の無駄にもならないし、
面倒くさい事情聴取、現場検証をしなくて良いとは思うが、どうしても関わる場合になった時は、
どうしたらよいか私も分からない。


なお、ヤンキーならまだしもヤ○ザには決して近寄ってはならない。
そもそもヤ○ザの知り合いがいたりすると、喧嘩中に携帯で呼ぶ可能性があるために
ヤンキーにも近寄らないほうがよい。本当に。
実際、私がヤンキーと口喧嘩して、警察が来るまでに、やつらは卑劣なので「デッカイヤンキーの親玉」みたいなのを
呼んで、警察が来るときにはそいつが来ていたのである。
あれはヤ○ザだったのかしら。(たぶん違うと思うが)
でもあの最底辺の連中は、ヤ○ザと知り合いの可能性は結構高いと思う。
そもそも仕事が塗装工であるし、どんな人から始めても6人程度で芸能人に行きあたるなんてこともあるわけだから。
正直、誰にも見分けがつかないし、相手が面倒な人間だったらなおさらであるので、
一般人はやはり関わらないほうがリスクヘッジの観点から見ても一番良い。
公の場で馬鹿みたいに騒ぐやつらを誰が注意するんだ、となるわけであるが、
別段注意するのは自分じゃなくてもよい。
となると、DQNが社会的に容認されることになるではないか、と青臭い若造は思うが、
たとえば面倒くさいことになってそれを処理する資力や、喧嘩になっても相手を傷つけないで、さらには無傷でいるような
身体能力や技があれば、やりたい人はやればよいと思うが、そういうものがない私のような一般人は、
(とくに若い人間で資力がないのならなおさら)
無視しておくのが一番である。
決して私のように、ぶち切れてDQNの群れに怒鳴りこんでいってはならない。面倒くさいので。