ぼちぼちやっている

今日は朝から数値解析の授業があって、それから昼ころ研究室に顔を出した。
課されていたレポート課題があってそれを提出したのだが、理論式の導出過程を書いてくれ、と言われた。
その院生というのは、どうやら私のことがあまり気に入らないらしく、質問してもあまり答えてくれない。
彼に教えてもらうのはあまりしないで、どちらかというと対抗意識を燃やす存在にしたほうがよいだろう。
成績が優秀で「立派な賞」を貰っているわけで、そういう表街道を歩いてきた人間には対抗したい。
裏街道を歩いてきた私としては、そんなことをふと思ってしまう。
今出されている課題だって、この研究室の学部生は情報交換をしまくり、並列化を図るわけだけど、
今やっている課題へのアプローチは決してひとつではない、というのは教官が言っていたし、
だからこそ自分の頭で考えた答えを書いて来週あたりに提出しようと思っている。
当面は、回路システムの理解に徹しようと思っている。


私が所属している研究室は、成績上位者が来るところである。
だからこそ、彼らは情報の共有についてはとても敏感である。
この雰囲気は・・・あまり好きじゃない。だからこそ自分でなんとかしたいと思っている。
私の隣の席の成績上位者なんて、「そのうち正解教えてくれるんじゃないですか?」とか、「もう帰っていいのかな?」とか、
「たくさんデータとるのは面倒くさい」とか、正直なところ私のとても嫌いな「要領のよいタイプ」である。
なんでこんなやつが成績上位なのかと腸が煮えくりかえる。
正直、優等生ばかりだから留年パワーを炸裂させて、目にものを見せてやるぜ、というような気持ちになる。
これだったら、この間一緒にテニスかなにかをした、不器用な連中のほうがはるかに純粋のように思える。
もちろん普通に賢いタイプの優等生も周り何人かいるようだけど。
私が来たのは、「優等生の巣」のようである。


あとは、電気回路の補修に出席して、過渡現象論について学んだ。
厳しくて苦手だった教官の授業であったけど、この授業でなぜだか好きになってしまった。
というより、今の研究室でやっている分野が回路を理解していないとまったく話にならないわけで、
優秀な教官に教えてもらう機会というのは貴重なのである。
まったく理解できていないから、苦労しているわけだしねぇ。
非常に厳しい教授であったはずだけど、「学問をやろうと思うなら、それがいつでも立派なことだ」と言われていたので、
なんだか元気が出た。


その後、友人と煙草をふかし、食堂に行き、研究室は別々であるので日々の暮らしの近況を伝えあった。
彼は就職活動をしているけど、志望分野がコロコロと変わる。
最近●ナビに登録したらしく、つい最近始めたらしい。


情報の並列化だって確かに大切だけど、一番大切なのは別のところにあるように思う。