numberで藤井氏が特集されていた


numberは最新号が出たら大学の図書館に置いてあるので毎月読んでいる。
不思議なことにスポーツ雑誌なのにも関わらず将棋棋士の特集が組まれることがある。
先月は羽生氏、今月は藤井氏が特集されていた。


藤井氏と言えば「藤井システム」が代名詞であるが、この戦法が将棋界に与えた衝撃について書かれている。
居玉、飛車と玉が近いという二つの常識を覆して、居飛車穴熊を撃退するというこの急戦は、
出現した当時は相当衝撃的だったようである。
まさに将棋の革命といってよいほどらしく、しかしその繊細な差し回しを要求する「藤井システム」を
本当に真似できたのは羽生氏だけというお話であった。


しかし、その藤井システムの出現以来、棋士はグループを作って研究会を開くようになった。
定跡は日進月歩で進化し、藤井システムも丸裸にされてしまった。
かくして藤井システムは過去の戦法となってしまったようである。
だから藤井氏も今は藤井システムを指さないで、新しく「新藤井システム」というものを模索しているようである。


今月のnumberは「非エリート」というのがメインテーマらしいのだが、
なぜだかサッカーの本田氏の特集も組まれている。
名古屋のジュニアユースからプロ入りし、海外で活躍しているのだから「エリート」であると思うのだが、
本人いわく違うらしい。
一方で長友氏のサッカー人生は「非エリート」が成り上がったというにふさわしい。
高校でも大学でも目立つ選手ではなかった。
しかし、持病のヘルニアを直した後、大学で一旗あげて(地道な努力がそこにはあったようである)
その後、プロ入り、ワールドカップで無尽蔵のサイドバックとして活躍し、インテル入りするわけであるが、
長友氏の人生というのは波乱万丈である。


藤井氏も長友氏も人生をみると人間味にあふれていて好感が持てる。
私も見習いたいと素直に思える。





最近は将棋24もよくやっているのだが、まったくレートが上がらない。
6級の下のほうを上下している。
勝ったり負けたりを繰り返し、勝ちが多くならないからレートが上がらない。
1000以上の人間にも勝てるには勝てるのだが、レートが上がるほどは勝てない。
ネットの掲示板などをみると、中級タブトップ周辺は混戦のようである。
確かに今まで低級から中級に上がり、中級から上級に上がるところまで来てはいるが、
これほど苦戦したことはなかったかもしれない。
ここを超えるのには時間がかかるかもしれないが、なんとかここを突破して力をつけたい。