図書館に行って本を読んだ、将棋レートを下げた

137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯

137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯


とりあえず物理とかオカルトが混ざったような本を読了。
物理も勉強不足なので、大して内容は分からなかったが、読み進めた。


137という数字は、特別な数字のようである。
微細構造定数といって、基礎物理定数で出来上がる無次元の定数である。
仮に地球外に知的生命がいて、彼らがどういう単位系を用いていようが
人類と必ず同じ値になる。
というわけで、この137という数は、物理学者の間では神の数字なのである。


ユングの仕事は、正直読んでもよくわからなかったのだが、
パウリの仕事は多少知っていた。
もちろん「パウリの排他律」くらいしかしらないのだが。
他にもニュートリノの存在の予言、あとは量子における対称性の法則。
これは後に覆されて、自然界というのは、きちんと対称性を持ったものだと予測されていたのが、
実は我々の身体が対象でないのと同様に、偏りがあるということが分かったようである。


それで、この137という数字は、特別な数字ということで、さまざまな人間が、
フィボナッチ数列を用いてこの数字を出してみたり、円周率を用いてこの数字を出してみたり、
数秘術的なことをしてみたらしい。
いろいろな操作をしてこの数を導き出し、説明は後付けでなにか理論を展開しようとでも思ったのだろうか。


このパウリの面白いところは、この前読んだディラックの伝記で読んだディラック像よりも
はるかに人間くさいところである。
ディラックはおそらくユングが提唱するオカルト的な心理学に興味などは示さなかっただろうが、
パウリは自分の夢を分析して、自分自身の精神を安定させようと思っていた。
ひどく精神の不安定な人だったようである。


そんなこんなで、この本を大学の図書館で、マタイ受難曲を聴きながら読了した。
次は本当に物理の本に取り掛かろう。それと数学。



家に帰って将棋をしたが、負けまくりレートを下げてしまった。
酒を飲んでいるからかもしれないが、そこまで酔っているつもりはないのだが、
やられてしまって、また8級に陥落してしまった。
レートが850越えるとなにか勝ちにくくなるのである。
注意不足もたくさんあったのだが。
終盤力があればまとめきれるかなと思う部分もあるのだが、どうしても行けるかもと思って
無理攻めしてしまう。
相手は相手で、いけるかな、で攻めてくる人間はあまりいない。
どちらかというと「いけないかも」と思ったら、きっちり守ってくる人間が多い。



学校からの帰りに、ラーメン屋によって帰った。
大学二年の頃からたまに行っているラーメン屋である。
麺をゆでる匂いが漂う、おじさんとおばさんがやっている昔ながらのラーメン屋である。
古い漫画が置いてあって、私はいつも同じ漫画を読む。


店の匂いを嗅ぐと、まだ十代の頃の自分のことを思い出す。
あのころは・・・と思いだしつつ、今の自分をあの頃の自分は想像していただろうかと考える。
何事もまったく思い通りには進んでいない。


家に帰ろうとして、再度大学を通り抜けると、いつぞやの「大学猫」がいた。
見つけ次第撫でている大学の猫である。
撫でてやったが、なんだか動物臭かった。
梅雨だからか。
なんというか唾液を煮詰めたような匂いがした。
つーンとした匂いで、猫特有の匂いなのかもしれない。


それでも撫でて、スーパーによりお酒を買い、家に帰る。
最近いろいろワインを試しているけど、不出来な奴もやっぱりあるのだなぁ。
とはいっても買っているお酒はすべて1000円未満で、安かろうまずかろうは当たり前だろうけど。