10級にカムバック

「ツノ銀もどき」を使って以前10級にたどりついた。
しかし、受け将棋でこちらが受け切るか、そうでないか、という限界があった。
その反省点を生かして、攻守にバランスのよい矢倉を採用することにより、
また10級に復帰できた。


これからは一日に大量に指すのではなくて、「矢倉の急所」で勉強を中心にしつつ、
レートを上げていこうと思っている。
まずは勉強である。同じことを何度もやって、同じような相手と将棋をしていても、
上手くなることはないだろう。







というようなことを数日前にブログに書いて投稿していなかったようである。
勝手に下書きとして保存されていた。


現在、「矢倉の急所」などを読み、それを実践しつつ、500までレートを回復させた。
無理やりな穴熊を使って300程度まで下がったのだが、標準的な戦法を使うことで回復させたわけである。
しかし、将棋をうっていて最近思うことは、「上手くならない」ということである。
勉強量が足りていないということも事実である。
勉強方法もいまいち分かっていない。


真面目に本読めや、といえばそれまでなのだが、なかなか気が向かないということもある。
なによりまた指す将棋のクオリティーが緊張感を失い低下してきた。
馬鹿みたいな将棋を指す。


しかし、矢倉がいくら標準的な戦法だといっても、すべてに矢倉で対応できるわけではない。
早石田などで来られたら矢倉を作っている暇などない。
相手が棒銀で来るなら、矢倉が丁度良いとは思うのだが。


石田流できたときは、後手で6二銀と上がって防ぐわけだが、
そこから穴熊で囲ってみたのだが、惨敗。
穴熊だと中盤のさばきが難しい。
詰めを見るのは結構得意な方だと思うのだが、この中盤の歩を突くのをかぶせあったりする部分が、
ひどく難解である。なにより、中盤の裁きあいというのは「頭の良さ」の差が出るところみたいで、
私のように機転のあまり利かない頭だと苦労するわけである。
とはいっても500程度の人たちはそれほど賢くない人たちなので、上手くいくときは上手くいく。
石田流に対しても、我流で挑戦した時があって、それでもなんとか上手くいくのは、
レート500周辺というのがその程度の人間の集まりだということである。


しかし、思うのだがレートが600程度になってくると少しだけ違ってくるように思う。
骨があるような感じになってくる。
十分強いと思うのだが、その上にまだまだ強豪がひしめいているわけで、
初段になるなど不可能なのではないかと思ってしまう。


なにより、得意戦術が例えば矢倉だとしても、相手がやってくる戦法というのはいろいろであるから、
対処しきれないわけである。
今日はボナンザをダウンロードして、矢倉でうってみたが、
ボナンザは「雁木囲いを作りながらの右玉」というのをやってきた。
そして中盤戦で物の見事にさばかれた。


不得意なのは、石田流と中飛車が取り急ぎであるからと、
「将棋の棋譜でーたべーす」というサイトで参考になる棋譜を集める。
石田流と中飛車対策ということで、探すのだが、なかなか参考にならない。
というより矢倉くらいしかできないよ、というのであり、
矢倉以外で対処していると、はてどうしたものかと思考停止してしまう。


私は将棋に関しては、学校のクラスではぼちぼち将棋が分かっている方だったのだが、
いざ、棋譜をきちんと勉強して、それぞれの戦型に対して理解がありそれをうてる人たち
とやるとぼろぼろに負けてしまう。
そもそも将棋はyahooでだらだらとあの民度の低いサイトでうっていただけなのである。
将棋24でこんなにも強い連中がたくさんいて、さらにはレートが500程度しかないとなると、
もう「とほほ」とでも言いたくなるのである。
しかし、将棋24のレートの紹介に書いてあったが10級程度で職場、学校などでは無敵のようである。
事実私も無敵だった。というより棒銀すら止められない将棋に興味のない人間が大部分なのである。


一方で、えらく強い奴らもいるのである。
将棋24というサイトに毎日集い将棋をうっている奴ら。
私にとってはレートが600越えていると随分強く見える。


将棋24を初めて大体一か月が過ぎている。
このサイトで打つ前は、正直「原始棒銀」くらいしかしらなかった。
それを自分で改良して我流で打っていた。
なにせ居玉原始棒銀で、そもそも「囲い」すらろくにしらなかった。
それで棋書を買って、穴熊と矢倉を勉強して、「居飛車党」になろうと思いいたったのであるが、
そこまではなかなか威勢というのがよかったのである。
ここからずばーっとあがるぞーと思っていた。
出世に出世を重ねて最後には段まで行ってやろうと思っていた。
しかし、そんなに簡単なものではない。


まずはなんとかこの10級を脱出しなければならない。
この10級に大きな断層があるように私には思えてならない。
10級以下のレートの人間と打っても、そもそも向こうがポンミスするから、
「バカみたいな将棋」になる。
打っても参考にも今後の財産にもならない将棋である。
しかし600になると勝つとなかなかの達成感である。
激戦になる。途中私がミスすると「バカみたいな将棋」になって、「つまらない将棋」になる。


矢倉だけではなくて、いろいろな戦法を知り、それに対処できる能力がないといけない。
もちろん局面を見ての其の時の判断の正しさというのも必要だが、
序盤ではすでに定跡が決まっていて、それを使ってくる人間もいるので、
こちらもその受けというのを知っていなければならない。
早石田などは受けをしっていなければ、ぼこぼこにされる。


自分がすごく弱く見えて、頭が大変お馬鹿だと思い気が滅入ってきている。
しかし、初めて一か月で棋士の名前は覚えたし、NHKのトーナメントも見るようになった。
まだまだはじめたばかりだといったらその通りなのだが、
しかし、将棋24でレート上げるのは結構大変である。
そもそもyahooでもレートは1500程度が最高だったように思うから、
必死でそれ以上上げようとしているのは最近の話で、
これまでだらだらとしか打っていなかったということで、できないのも当然であるが、
それでも自分より強い人間を見ると、頭が良いのだなぁと思ってしまう。


現在世の中は、東北の大地震で大騒ぎである。
私の地方は、まるで同じ日本ではないかのように、何事も起こらない平和な日々が流れている。
まるで映画のような津波の映像には本当にびっくりした。
この地球の怪力を前にすると、人間の存在などなんとちっぽけなことか。
あれだけ近代化された建物や車だって、津波に飲み込まれるときは、
まるで幼児がレゴで作った家を壊すかの如くである。
津波が刻々と迫ってくるというのが分かったら私はなにができるだろう。
あんな大きな津波に対して、私は蟻のような大きさである。
どんなにあらがっても津波に飲み込まれて、その濁流によって岩かコンクリートアスファルトに激突し、
簡単に私は死ぬだろう。
いくら子供の頃水泳を習っていたからと言って、あんな激流のなかで泳げるわけがない。
昔、波の高い浜で海水浴をしたのだが、大体1m50から2m程度の大波がくる浜で、
その大波を浴びると身体に激痛が走るのである。
またその大波にのみ込まれると、中学生だった私の体など、
まるで洗濯機の中に入っている洗濯物のように、無力なのである。


人はいつ自然の脅威にさらされて、死ぬかわからない。
原始時代などは当然だったことなのだろうが、都市化した世の中にいると不慣れである。
自然は恐ろしく強大である。