性格

幼少時、親にカラオケに連れて行かれて、近所の親も子供もたくさんいるような集まりだったのだけど、
いざ自分が歌う晩になった時に、私はだんまりしてしまった。
伴奏だけがむなしく響いて、とてもいたたまれない気持ちになった。
もうあれからどれくらいたつのかわからないほどだけど、一言でいえばノリが悪い。


この性質はいつまでも続いて、いつも全然周りに溶け込めていなかったように思う。
皆、楽しそうだな、と思いながら周りからそれを見ていた。
入りたいのだけど、なぜか入れなかった。
どうでもいい話だけど。


昔の人々を思い出す。例えば中学校のころの人々。
地方のとてつもなく野性的な文化のない土地に住んでいた。
んでも皆、楽しそうだった。ネットなんぞ覗くと今でも楽しそうな人々。
何度か一緒に遊んだことがあるけど、あまり楽しめなかった。
向こうも私がいると、あまりいつもの調子に持っていけないで、あまり楽しくないらしい。
それでも、たまに同窓会を開いたりして戻る地元がある人々はうらやましい。
私にはそんなのないからねぇ。
高校時代ですら友人なんて一人もいなかったのだから。


そうやっていつも一人で、家族にも「この子は友達がいない」と陰口叩かれて、
嫌いな妹は、結構友達作るのが得意らしく、私はいつも家で一人でゲームしていた。
それでも別段ゲームが好きなわけでもなくて、暇つぶしのために同じソフトを何度も何度もやっていた。
友人を作ろうと必死になり、いろいろ努力してみたけど駄目だった。
あのころの空洞と、それから無駄にした時間、なにか他のものに使えていたらきっと違っていただろう。


それでも今戻ったとしても、いったい何に使うだろう。
とりあえず中学校高校程度なら適当にやり過ごす対人能力も今はあるだろう。
その上でいったい何に取り組むのかな。自分でも皆目わからない。
勉強するか、どうなのかねぇ。


思えば本当に下らない人生を送ってきた。まるで糞みたいな人生だ。
この糞みたいな人生に、最初はアレルギィ反応を起こしたこともあった。
それも次第になくなり、もはやどうでもよくなっている。
糞みたいな人生に、糞みたいな人間だ。
家族とも周囲の人間とも誰とも気が合わなかったね。思えば。


多分、途中で鬱になって大学にも8年居た理由っていうのは、おそらく昔から兆候はあったのだろうねぇ。
んでもこんな糞みたいな大学でなかったら、何か違う人生もあったのかもしれないねぇ。
何にせよ、親も普通に私を育てようとしたのかもしれないけど、何やってもうまくいかなかったのだろうねぇ。
こちらとしても、彼らの言うことが全く理解できなかったわけだけど。
どうしようもない、どうしようもない。
すべてが後でに回って、気づけばこの歳である。
一度、本当にやり直そうと思ってこちらから動いてみたはいいけど、それほどの成果は表れなかった。
そうやって頑張ってる頃、私は楽しかったけどねぇ。
適当な対人処理能力と少しばかりの友人はできたかもしれない。


今、研究室というところでよくわからないけどもがいている。
社会に出て独立しなければならないからである。
いつまでも周りを恨んでいても、どうにもならない。


皆は自分の人生を愛しているから頑張れるらしい。
んでも私は?
愛するって、何を愛しているのかねぇ?
皆はつながりを保って、それが強烈になればなるほど頑張れるものらしい。
私はいったいどうなのかなぁ。
ここでつながりを作るんだ、っていうのかな。
しかしながら先生方にはいろいろお世話になっているから、頑張らないとなぁっていうのかねぇ。


今日はろくに食事していないからどうにも愚痴が多くなる。
ただ、昔を思い出し、周りの楽しそうな状況を見るにつけ、私の人生というのは一体どういうものなのかと思う。