勝てない・・・

新しい回/路の制/御/法を巡って、直属の院生より早く開発してやろうと、頑張ったりしていたわけだけど、
制御プログラムのコンパイルがうまくいかないのを解決した後に、シミュレーションに実装したら今度は意図通り動かない。
そこまでやって今日は心が折れて帰宅。
日曜日から結構簡単に実現できるけど、多分できれば制御できるだろうと思いつつ、それに取り組んでいたのだが、
その制御法ともいえない制御法について、いろいろ言われた結果、なんだかこれは投げ出したくなった。
直属の院生は、論文にあった方法を実現しようとしているらしく、第一歩としてはうまくいっているらしい。
私のやるほうはもしかしたら本筋から外れているかもしれない、と思いつつ、昨日からの時間は無駄だったのだ、と悟った。


この私の直属の院生は、頭の回転が速いのか、雑多な情報の中から必要なものを抜き取るのがすごくうまい。
今回は開発競争に勝ってやろうと思っていたが、今回も負けのようである。
しかしながら、この研究については春に学会に出すらしく、私はただ引き継ぎをするだけなのにもかかわらず、
おそらく私が学会に行って発表することになりそうである。
要するに人がやった研究を私が発表することになるかもしれないということであり、私としてはそれだけは嫌なために、
なんとか自分でやった部分を造ろうと、開発競争をしているわけだけれど、この分ではまた負けが確定しそうである。


夜中に研究室から帰るとき、夜の窓ガラスに映る自分の姿が冴えない。
顔は大きく、足は短い。
さらには頭も悪いと来たら、何の良いところがあるのかと、思ってしまう今日このころ。
あか抜けない顔立ち、服装、頭ものほうもなかなか冴えない。
今のレベルの大学のなかでさえ、随分偉いのがいるんだな、と感心してしまう様子を見るにつけ、このままではだめだと思う。
人生は失っていく過程の連続、というけれど、最近よくそれを感じる。


参ったなぁ。あまりについていけないようだったら、来年の大学院進学はやめよう。
卒業してから職を探そうと思う。


そういえば先週、ボスに言われた言葉。
「直属の院生から、資産を受け継ぎなさい」