疲れたので一休み

日曜日から結構忙しくてあまり睡眠もとっていなかったので、今日は昼に研究室を引き上げた。
研究室ではイベントがあったらしいけど、疲れていて放棄。
そのイベントというのは、「OBの研究室訪問」である。
世間では12月から正式に「xxxx」というものが始まるというのが建前なのであるが、
しかしながらこうやって「xxxx」を可笑しな理由をつけてやるわけである。
私は今年の春は「xxxx」をしていたわけだけど、こうやって企業が建前的にやる「私が春に幾つか受けたアレ」以外にも、
私のような世間知らずが知らない方法で、企業は着実に準備をしているのである。


それで、結構名前の通りが良いというか、入れば間違いなく親戚からは拍手喝采であろう企業名を引っ提げて、
OBさんが来たわけである。
「xxxx」をしようとしていた昨年の私にアドバイスするとしたら、見栄をはって財閥系なんて狙わないほうがよい、
ということをいうかもしれないけど、そもそも財閥系なんてのは無理だと踏んでいたのは記憶にある。
こういう「根回し」が世の中まかり通っているわけで、そもそも公平な世の中ってのは存在しないわけで、
そういうのを見ると、なんだかうんざりするほど、私はまだ「青い餓鬼」なので、あまり出席したくなかったというのもある。


今の研究室というのは、「お勉強が学科内ではよくできる、言ってみればそこそこの勝ち組」だと自認する人々が多いわけで、
今日の例のイベントだって、「建前的にはこうなっているけど、実態はこうなんだよね^^、えへへへへへ」
というような雰囲気がなんだか気に障り、4日程度、休日もつぶして中間試験、研究と疲れていたので
イベントには出席しないで家路についた次第である。
一体、どんな話をするのか、というのもブログのネタにはなったのだろうけど、おそらく書けないことだらけだろう。
そういう「気持ち悪い選民意識」というのが漂う研究室の中で、私と他の人々との差を一番感じるのは、
コレ系のイベントがあるときだろう。
コレ系のイベントがあると、そういう臭気というのが強くなるわけです。
普段は気のいい連中なのだが。


三島由紀夫か誰かの小説で、卒業して後に海軍の軍服を着て学校を訪問する軍人さんのお話があったけれど、あれに近い感じ。
それで私もどこかひねくれたところがあるので、(どこかというかもはや全体がひねくれているのは違いないけど)
そういう「きらきらオーラ」を出して後輩を訪問するOBについては、なんだか徹底的に外側から見てしまう。
その小説の中で、主人公は軍人さんが持参した「恩赦の小刀」か何かにキズを入れちゃうほどひねくれているわけだけど、
なんだかその気持ちってわかるなー、っていうのがそのOBさんを見たときの感想ですかねぇ。


「春に多少たりとも勇気を振り絞って社会にアプローチした私」というのは、こういう「実際に行われている準備」を目の当たりにすると、
一体なんだったのか、ほとんどピエロでしかなかったのだ、というのは認めるしかないわけだけど、世の中こうです。
きっと世の中皆が幸せになるなんてこの先もなくて、政治家なんかも自殺率なんてのを持ち出して、
こんな世の中ではいけないとかいったりするのも、すべてがすべて嘘である。
そして8年生の私でさえ、最悪に不幸なわけではなくて、むしろ大学に8年もだらだらいることができるのは、
幸福の部類なんだろう。まぁそんなことはどうでもいいけど。


それで中間試験の時期というのもこれで乗り切って、今日の試験などはぼちぼち行けたから、何とかなると思いつつ、
来月にはまた共同研究先の企業とのミーティングがあり、私の研究がこれから加速すれば私もネタを提供できるらしく、
毎回、指導の院生に負けてそれができていない状況にあるのだが、今回ばかりはくらいついて行って、
あと一か月程度ある時間のなかで、ハードワークして、来年仮に卒業できたとして、その後二年程度続くであろう研究生活の、
自己啓発本(藁)的にいえば「成功体験」を手に入れようと思い、格闘しようかと思っている。
ここ数日、呆けた精神状態を脱して、なにかやってみようか、という気持ちになり「食らいつく感覚」というのを
多少たりとも体感して、「これ結構何度か再現できるかも、というか一か月思いっきりやるくらいなら問題ないかも」
と思う程度には精神は回復して、ちょっと研究に関してはがむしゃらに、そして益川先生の言う「眼高手低」で、
取り組んでみようかなと思ったりもしている。


社会は私の知らないところでどろどろと動いているし、私もその息遣い程度は情報として入ってくるような環境にいて、
わけのわからない所の歯車が、私の見ていないところで動いているのを感じつつ、
一方で、なんかよくわからんけど、研究を来月までがむしゃらにやってみようか、という気持ちになっていたりで、
非常に複雑な状況、感情の中にいるようであるけれど、しかしながら考えていること、焦点を当てていることはただ一つで、
複雑なのか単純なのか、よくわからん今日このころ。


中間試験は、一敗、一分けというところか。
一発大きい打撃を受けて、気が引き締まったのは悪くない。できればないほうがよかったのは確かだけど。