気を取り直している
土曜日は報告会で私の報告会ではないのだが、結構ショックなことがあり、その後気分が落ち込み家に帰った。
昼からは自宅のソファに座り、そろそろクライマックスを迎えるJリーグを観戦。
うとうとしながら夜中までソファの上。
NHKで「どんなときも」で有名な歌手の特集をしていて、その曲の歌詞に胸を打たれた。
どんなときも どんなときも
迷い探し続ける日々が 答えになること 僕は知っているから
消えたい位辛い気持ち
抱えていても
鏡の前 笑ってみる
まだ平気みたいだよ
その後、その歌手がこの歌によって誰かが元気づけられたらとても満足とよい顔で言っていて、
なんだか安心して就寝。
今日の朝はぼちぼち起きて、そろそろ始まるらしい総選挙関連のTVをぼーっと見て、
どいつもこいつも信用できないように思えてきたわけで、あとは石/原/氏の野合はひどいもんだと頷きながら、
こちらもやり切れない気持ちになって(今回の選挙次第では日本はとてつもなくギスギスした国になりそうである)、
チャンネルを変えて将棋トーナメントを見たりしたが、こちらも途中でうとうとして記憶がない。
昼から近くの健康ランドの温泉に入り、ぽかぽかと温まり鬱的な気分を晴らして(最近温泉という抗鬱剤がないとやっていけない)、
行きつけの食堂で飯を食い、研究室に二週間ほど大さぼりをした付けを払いに来た次第である。
それでぐだぐだとやりながら、いまはブログを書いたりなど。
このシーズン、中間試験のシーズンであり、これを落としては卒業ができないわけで、日曜出勤も仕方ないわけで、
さらに言えばあと一か月後に自分の報告会があるため、内容を何とかまとめないといけないわけであり、
そうなると当然出勤せざるを得ない。
近々ある三連休も私にとっては連休ではなくなるだろうなぁ。
それで最近は、薬理学的に副作用のない抗鬱剤「温泉」というのをちょくちょく服用している。
温泉にいくとなんだか孤独感がまぎれるのである。
温泉に入り、おっさん同士の世俗的な会話に耳を傾けたり、親子連れの仲睦まじいのを見てなんだかほっとしたり、
サウナに入ってストレッチをしてみたり、身体的なもの、精神的なものが両方満たされるのである。
あとは家にPCがないほうが充実したりするのかなぁと思った。読む本の数が多くなるのである。
あまりこんがらがった本は最近受け付けない(研究があるから)けど、軽い本をよく読むようになるし、
PCでわけのわからないFPSをして精神が荒廃することもない。
しばらく家ではPCを控えようかとも思う。
以下、読んだ本。
- 作者: 山中 伸弥,益川 敏英
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/01/19
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 211回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/16
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 7人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (386件) を見る
最近話題のノーベル賞受賞者による研究生活についての本。
皆苦しんでいるのだなぁと思うと多少は心が楽になる。私の研究などは比べるとお遊びだろうけど、それでもしんどいので。
アフターダークはなんだか尻切れトンボな印象を受けた。
どちらもぼーっとしながら読めるのでよい。
上の研究生活の本では「眼高手低」という言葉が出てきて、それで少しだけ研究で具体的に何をするのか方針がたって、
結構心が落ち着いた。あそこまではもしかしたら自分でもできるかもしれないという部分があった。
この「眼高手低」というのは本来の意味、
目は肥えているが、実際の技能や能力は低いこと。知識はあり、あれこれ批評するが、実際にはそれをこなす能力がないこと。また、理想は高いものの実力が伴わないこと。
とは違う使い方をされている。
目は高いところにおいておきながら、地道にできるところから埋めていく。
これが研究にはよいらしい。益川先生が言われていた言葉である。
山中先生も「VW」というTVで言いふらしている言葉があるが、これも益川先生のいう「眼高手低」と通ずる。