渡辺明竜王vs人工知能ボナンザ、レート更新

レートを1205まで更新。


渡辺氏vsボナンザの特集を見た。
今でさえ、将棋連盟はコンピュータプログラムに対してピリピリしているが、
しかしbonanzaの開発者の保木氏はバリバリの科学者ではないか。
理論化学専門の研究者であり、彼の言動には嫌味がない。


彼はただ純粋によいプログラムを書きたかっただけである。
彼は将棋に関してはほとんど無知である。
将棋連盟にイチャモンをつけようだとかそんなことは考えていない。


渡辺氏が勝ったときに、開発者保木氏は素直に「訓練された人間の知性は素晴らしい!」といったのである。
科学者だって、別に人間の知性を否定したいがために、プログラムを開発したわけではない。
科学者もまた、「訓練された人間の知性が、たとえばコンピュータ程度なら上回る」
ということを信じているし、また今のところそれは歴然たる事実であるし、そうでなくては困るのである。
コンピュータにどんな問題を解かすにしても、「コンピュータが分かるように、問題を噛み砕いてプログラムを組む」
というのは人間の知性であるからである。


渡辺氏のあのキリッとした勝負師の顔も私は大好きなのであるが、
保木氏の科学者として「面白いことをたくさんしたい」だとか、知性に裏付けられた嫌味のなさだとか、
そういう部分が好きだったし、対局の後に、卓越した知性を持つ二人が談笑しているところを見て、
私はとても感動した次第である。


今日も図書館で勉強をしに行こう。
科学は素晴らしい!いつか私もbonanzaのソースを読んで理解できるようにお勉強しよう。
大切なことを教わった気がする。
今私が勉強している、ベクトル解析、電磁気学、電気回路だって同様に素晴らしいものであるはずだ。