グリルを使って「アジの塩焼き」

一人暮らしを初めて、簡単な料理は作っていたのだが、
今日は初めて「グリル」というものを使い、魚を焼いてみた。


私の住んでいる地方は、とても魚が美味い。
そして安い。
今日などはアジが大漁だったらしく、四匹三百五十円という値段で売っていたので、
いつも通りフライパンの上で焼こうと思って勝ったのだが、
フライパンの上で焼くと、どんなに油を敷いたとしても、魚臭くなってしまう。
油に魚のあまりよくない匂いが移ってしまう。


だから今日はグリルで焼いてみることにしたのだが、
グリルで焼くと魚臭い匂いを含んだ液体は、滴り落ちてくれるわけで、
その上、上手く焼けば旅館で味わうような皮がパリパリ、塩が見事にカリカリになっているような、
からっとした焼き方ができるのである。


これがグリルの力かと思いつつ、今日は二匹ほど頂いたが、
明日はもう二匹をサントリーの金麦の肴にしようと思っている。
今日は麒麟のクラッシックであったが、そう毎日贅沢はできないので明日は金麦である。


グリルを使うなら、あとは多少のお掃除が必要である。
使った後は、食後に必ず片付ける習慣をつけなければならない。
でなければ夏などは虫が湧いてしまうだろうし、次に使う時に面倒くさい。
今日は酢を網に塗って焦げ付かないようにしたが、これもまたよし。


昔、実家で食べていた塩焼きはあまり美味しくなかったが、
自分で作る焼き立てのアジの塩焼きというのは、本当に美味しい。
実家は魚が悪かったというのも確かにあるだろう。
あまり魚の美味い地方ではないのである。


社会人になったら、魚が安くて美味い、静かなところでひっそりと暮らせればと思う。