さて7月だ

なんだかんだで早いものでもう7月になってしまった。
勉強を加速させないとと思いつつ、最近は過ごしている。


数日、勉強をしようという気が起きなくて、だらだらした生活をしていたら
また勉強をしなければという気持ちになったり、いろいろである。
というより、ダラダラしていたら規律ある生活が恋しくなり、
一方でぼちぼち勉強していたら、ダラダラした生活が恋しくなるわけである。


どちらの生活もなければ、たぶんどちらもできない。
私などは一度勉強に火がつくと、これまでダラダラとした生活は徹底排除しなければと思っていたが、
人間は例えば数ヶ月集中して勉強していると、一気にモチベーションが下がるなんてことがありえる。


私などは思いつめて勉強している方ではないが、
例えば「矢倉をマスター」という本を書いた、棋士の森下氏は、
一時徹底的に勉強して、天才とまで言われたのであるが、その後、なにか気持ちというのが萎えてしまって、
平凡な棋士になってしまった、というようなことが書いてあったが、
そういうことというのは私も20年そこそこ生きてきて、結構ありえることだというのが分かる。
人間というのは、徹底的に取り組むこともできるけど、その期間の分だけ、いつか休むことになる。
それは気力の面でもそうであるが、例えばまた別の形で休まざるを得ないということがやはりある。
例えば人間関係の破綻、集団内でのトラブル、天災などに見舞われるわけである。
人生そんなものである。


人生、徹底的に努力できる人間というのは、おそらく一部にはいるとは思うが、
それはおそらく才能の類である。
森下氏が言っていたが、羽生氏と自分を比べてなにが違うかといえば、羽生氏の無尽蔵ともいえる
探究心である、というようなことを言っている。


そんなことを思いつつ、日々過ごしているわけであるが、後期になると、したい勉強が増えて、
いつも破綻するのである。
自分のしたい勉強にかまけて、対して興味のない科目は、まだ大丈夫、まだ大丈夫とごまかすのであるが、
最後にごまかしようのない現実に突き当たる。
だったら、それ以前に、自分がしたい勉強を終わらせておくのが得策だと思うのであるが、
私はいつも他のことで忙しいと、自分が思うことをしたくなり、両方とも破綻してしまうという
ことをよくやってきたために、今回は、暇な時に自分のしたい勉強をしていくことにしたのだが、
しかしながら、自分のしたい勉強をしていても、なかなかやはり終わらない。


でも現状を考えると、結構、理系のお勉強を楽しんでやっているのではないかと思う。
速度云々は別にして、(もう少しスピードがほしいが)
やりたい勉強をしているような気がする。




将棋もぼちぼち続けていて、今はレート900程度でうろうろしている。
勉強し始めた6月の最初に、なぜかレートが下がりまくったのであるが、
月の最後になってまた盛り返して来たり・・・。
最高レートの更新と、6級への初めての昇級もできるような気がするのだが、
あと数十というレートを上げるというのが、なかなか叶わない。


今の調子で、精度を上げていくことが出来たならば、1000はそのうち到達するとは思うが、
それがいつになるのか分からない。
最近は「早指し2」をメインにやっている。
15分だとどうにも長すぎるために、それでやっているが、慣れてきたら早指しでもいけるし、
短い時間に集中力を使ったり、さらには時間に追われることで頭がフル回転するので、
悪いことではないと思うが、時間が欲しい時になかったりで、15分が恋しくなる時もある。
しかし、早指しになれてしまうと、15分が随分単調のように思えてしまう。




科学革命の構造

科学革命の構造


それから最近の読書は、上の本を読んでいる。
結構有名な本で、最近の俗っぽい啓蒙書に使われている「パラダイムシフト」という言葉は、
おそらく最初に使ったのが、トマス・クーンだと思われる。
パラダイム」という言葉は、いつの間にか科学革命を描く言葉だけではなくて、
社会や経済についても使われるようになったらしい。
こうやって「パラダイム」なんて新しい言葉を使って、俗な自己啓発書を書こうという俗悪な人間が
現れてしまうのだが、それらは所詮二番煎じである。


この本が生協にあったので、思わず買って読んでみようかしらと思ったのだが、
お財布の事情も考えて、図書館で借りてみることにしたのである。
科学史においてかなり有名な本だと思うのだが、私が通う小さな大学の図書館では、
この本は書庫に閉じ込められており、仕方がないので私が書庫を漁って解放してあげたのである。
工科の大学だから、理学だったり、哲学だったりする純粋学問傾向の本となると、
すぐに書庫に入ってしまうのである。


ただ、この訳書、なんだか序盤を読んだのだが、読みにくい。
日本語がビートに乗ってないような気がする。
内容はいいけど、文章の味が悪い。