角換わりの原始棒銀の受け方

角換わりで相手が原始棒銀してきそうな気配があれば、
自軍角側の端歩はつかない、銀は自軍二段目でじっとしておく。
ボナンザから教えてもらった受け方であるが、今日は10級でレーティングしたら
知らない相手に出くわした。
というか、私も10級どころか8級だったころにも知らなかったので知らない中級がいるというのは
不思議ではないが、相手は挨拶もしないで落ちて行った。


確かに角換わりで原始棒銀をされると非常に腹が立つのである。
こんな作戦に簡単に負けてしまうと自分自身に腹が立って挨拶もできない状態になる。
おまけに原始棒銀が炸裂すると一方的な展開となる。
自分の良いところなどまったく出せないで負けていくわけで、腹が立つのが分かる。
逆に原始棒銀を防ぐ手立てを知られていると、出て行った銀は無駄になる。
もしかしたらこいつは角換わりの原始棒銀の受け方を知らないのかもしれない、
などと思いつつ、おもむろに銀を上げていくわけである。
知らなければ無理に押し込んでいって勝てばよろしい話であるが、
私も昔この受け方をしらなかったので、このような単純戦法にやられると頭に血が上っていた。
相手が挨拶なしで去って行ったとき、昔の自分を見たような気がした。


悔しい思いもするだろうが、その悔しい思いで対策を立てていけばよいのだ。
それだけである。対策はプロの棋譜、将棋ソフト、棋書が教えてくれる。
そうやって引き出しを地道に広げていくしか上達の方法はないのだろう。
勝つと余裕を持ってみることができるが、負けると頭に血が上る。
そういうときこそ冷静に対策を立てようと思った。