矢倉をマスター

森下卓の矢倉をマスター (NHK将棋シリーズ)

森下卓の矢倉をマスター (NHK将棋シリーズ)


相変わらず将棋24で負け続けている。
10級550あったレートが穴熊で指して300程度まで下がった。
確かに慣れていない戦法だし、指し慣れるのは必要である。
しかし、穴熊というのは難易度の高い戦法だと私は思う。
難しいのである。


将棋24を始めてから、攻めだけでなく囲いの面白さというのが少しだけ分かった。
そもそも相手が居飛車なのか振り飛車なのかというところで、序盤の駆け引きが起こる。
面倒くさいやつは、最後まで振り飛車なのか居飛車なのか悟らせない。
序盤、自分の囲いを汲むことに夢中になったり、自分だけで攻めようと夢中になったりすると、
そもそもその「駆け引き」さえ味わうことはない。
それでも運が良ければ勝つこともできるだろう。


「ホントに勝てる穴熊」は、私の生涯の二番目の棋書であるが、
分かったのは穴熊は難しいということである。
居飛車穴熊は上手くいけば勝てるが、振り飛車穴熊は苦手である。
振り飛車となると、「さばき」というものが必要になる。
居飛車より振り飛車は攻撃力で劣るので、相手に張り合おうとしないで、
力を後ろに反らせつつ、自らも前に出るという多少駒損は許容するような姿勢で指すようである。
これを「さばき」というのだろうか。
とにもかくにも振り飛車には「さばき」というのが必要になるわけである。


それで、考えたところ・・・将棋の世界はどうやら言葉通り、
居飛車党」と「振り飛車党」に大別できるらしい、ということがおぼろげながらわかる。
そして私は居飛車のほうが好きである。
振り飛車」はなんだか細々していて、好かない。
ということで、居飛車で頑張ろうと思いつつ、居飛車穴熊は場合によっては
(調子が良ければ)ある程度させるのだが、急戦で来られた時(棒銀)などは、
居飛車穴熊をしたら無残に崩れ去るわけである。


相手が棒銀できても、居飛車で行きたいというのなら、居飛車穴熊以外で、
棒銀に対抗しないといけないと思うと、他に何があるかなぁと考えたのであるが、
「矢倉」かなぁと思った次第である。
矢倉と棒銀などの急戦の相性は、正直よく知らないが・・・。


ただ、矢倉に関していえば、穴熊よりもはるかにシンプルな囲いである。
そしてなによりも「囲いの基本」というような気がする。
矢倉といえば、米長さんが「将棋の純文学」といったように、将棋の基本のような
気がしたわけで、上の「矢倉をマスター」という棋書を買ったわけである。


尚、中飛車で来られるとどうしたらよいかわからない。
単純に足し算で挑むというのが昔していたやり方だが、
最近はツノ銀で挑んでみたりもしているが、まったくもって上手くいかない。
まぁそんなことは良いとして、とりあえず矢倉である。
穴熊は少しばかり難しい。特に振り飛車穴熊はなんだか苦手である。
だったら居飛車で(中飛車以外)、急戦にも長期戦にも対応できるように、
考えるべきだと思う次第。
そもそも序盤の駆け引きって、相手がどんな囲い、戦法でくるかというところで、
お互い探り合っているわけで、相手がすくなくとも急戦なのか、それとも囲ってから来るのか、
そういうことが多少でも分かれば、居飛車で囲いを工夫できるというようなレベルにもっていきたい、
と思っている次第である。
その一つの選択肢の中に、まだまだ磨くべき「居飛車穴熊」も入っている。
振り飛車穴熊」は多分しないと思う。
久保さんと渡辺さんの穴熊の一局は、振り飛車穴熊を久保さんがうまく指していたのだが、
なんというか、器用な指し方である。


いわゆる「居飛車党」を目指すことになるのかなぁ。
将棋の世界は奥深い。そして分からん。


問題は選択肢である。
居飛車で行くなら、急戦でも来られるわけで、穴熊をくむ暇がない場合がある。
そういうときに、どうするか。
居飛車の囲いにも急戦用、長期戦用というのがあるはずで、
それらを使い分けるということができなくてはならない。
相性の良い悪いというのが、戦法同士にあるだろうし、それも分からないために、
(どういう攻撃に対して、どういう囲いが強いのか)
負け続けるのである。
となると、それぞれの相手がやってくる戦法に対して、自分がどのように対応するのか、
ひとまず選択肢を学ぶ必要があるのである。
そうすれば多少強くなるのではと思い、「矢倉」の本を買ってきた次第である。