平日真昼のショッピングモールの雰囲気

大学の単位はろくに取れていないのだが、春休みに突入してしまった。
単位が取れなかったのは取れなかったで、気にしなければならないが、
うじうじしていたも始まらないので、最近マイブームの将棋の本を買いに外に出た。
書店を二つ巡ったが、将棋コーナーというのは小さいものである。
プロもあってNHKでも放送されている将棋であるのだが、
あまり地方の書店で将棋の本を買おうなんていう人はいないのかもしれない。


現在レートが500程度で、10級と11級を行ったり来たりしているところで妙な安定をしている。
多分これが私の限界なのだろう。
私がこれまでに将棋で読んだ本というのは、中原誠先生の棒銀の本である。
これを中学生のころ買って、ろくに読みもせず(理解できなかったのだろう)
高校生の時に改めて呼んでyahoo将棋で棒銀を指したのを覚えている。
最初は本当に勝てなかったので、本棚にあったこの本を読んだという感じである。
かなり初心者向けの本だったので、あの頃の私に丁度良かった。
それからyahooの将棋で実践して、徐々に棒銀の勘所というのを覚えていった。


それから、yahooで暇な時にぼちぼちさして、レートは1400から1500程度で、
まずまず自分は強い方なのではないかと思っていたのだが、将棋24というサイトに出会ってから、
自分というのはひどく馬鹿で雑魚な人間なのだと思い知らされた。
yahooというところはそもそも「棒銀」という言葉さえ知らない人間も打っていたりで、
そのような民度の低い将棋サイトであった。
しかし、将棋24というところはまともに打てないとそもそも勝てない。
穴熊に囲われたときだとか、序盤の振り飛車なのか居飛車なのかという駆け引きと、
そのとき自分の陣形の組み方だとか、そういうものが一切私にはわからない。
「ツノ銀」というものを使って、レートを10級まで上げてきたのであるのだが、
そろそろそれも限界かもしれないということで、新たな戦術を体得するために将棋本に手を出す。
これで生涯で2回目の将棋本に頼るという経験である。


何にせよ将棋24といっても10級というのは情けなさすぎる。
初段とは言わないまでもせめて6級とかその辺までは行きたいと思っている。
あまりにも不甲斐ないので、将棋本を買って新戦術をマスターしたい。


書店を二店舗まわって、私に会いそうな将棋本は見つからなかった。
なぜこんなにも私の琴線に触れる本がないのか、というくらい種類がそもそもなく、
買っても読みそうにない本ばかりであった。
中身を見ながら図1、図2と追っていくのも面倒くさいなぁと読む気をなくさせる将棋本。
というわけで、マックでチーズバーガーを買って家でアマゾンで買うことにした。


買ったのは先崎学という棋士の本である。
穴熊の本と四間飛車の本である。
穴熊というのは大体いまの将棋24では結構指されていて、
私自身「穴熊」の作戦の面白さというのは、少しだけ実践してみて分かったつもりである。
穴熊を組めば、それ以降大胆に大駒を切ったり、交換したりできる。
穴熊を崩壊させるには、角の二枚はぶちこんでもやむなしというやり方である。
角を穴熊を崩壊させるために二枚投じたとして、相手に角がわたって、
それで守備が出来るわけではないのである。
ただ、飛車の場合は注意が必要である。


しかし、その穴熊も「藤井システム」という名前だけは知っている急戦に対しては
あまり効力を持たないらしい。穴熊作る前に攻撃されたら大変である。
私が穴熊をさしこなせないのは、序盤から中盤にかけて、飛車と角と銀の三枚で
相手とやり合う段階で、どう動けばよいか研究がいきわたっていないからである。
というわけで、先崎学氏の穴熊四間飛車の本を購入した次第。


しかし、平日昼間のショッピングモールの雰囲気というのは異様である。
とくに若い私のような男に対しては・・・。
自分が二ートのような生活をしているという罪悪感が湧いてくる。
世の中に必要とされていない人間だと確信してしまう部分がある。
平日昼間のショッピングモールにいるのは、おばあさんだったり、おじいさんだったり、
なぜか女子高生だったりする。
若い男というのは平日のショッピングモールにはいるはずがない。
歩いていると二ートだといっているようなものである。
私は大学を留年しまくって入るが、かろうじて二ートではない。
日々の生活は二ートそのものであるが・・・。



ホントに勝てる四間飛車 (先崎式将棋レクチャー&トーク)

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