5月ももう終わるのか

久しぶりにやる気が出て居残りで研究室。
最近は自分の研究関連の資料をあさっていて、読んでいるとなんだかおもしろくなって来たりしている。
なんていうか、完全に面白い、という状況ではなくて、面白さが自分の目の前をちらほらとさ迷い歩く感じ。
研究にも研究室の専門分野の中の、そのさらに専門というのがあって、非常に世間一般で見れば狭い範囲であれど、
しかしその中には豊かな何かがあるのである。


研究初めて、まだ一年もたたないけど、続けていればこういう楽しさというのがわかってくるらしい。
明らかにその「楽しい」という感覚というのは、自分が多少詳しくなり、その分野に慣れてこないと出てこない感覚で、
多少たりとも私も変化したのかと思ったりする。
いまは「ちらほら」だけど、これが「やめられない」という感じになったらどうなのだろう。
仕事中毒ということになるのか。
それがいいのか悪いのかというのはよくわからないけど。


しかしながら、こういう「楽しさがちらほらする」という状況の中では、
いままで無駄にしてきた膨大な時間というのが惜しくなる。
Dr.の人間が、研究室での1年というのはあっという間に過ぎていく、といっていたがその通りだと思う。


最近、「舟を編む」という映画を見に行ったが、あれはよかった。
広辞苑みたいな辞書を作る青年を描いた映画であるが、言葉の海に文字通りおぼれていた。
私もそれくらい物事に入れ込むことができたらと思う。
しかしながら、昔から物事に入れ込むのはそれほど不得意でもなかったりする。


今できることというのは、夢中でやることだろうねぇ。
毎日毎日、それでいいのではと思う。
別に他にすることもないから。