疲れる

今日は、新入生のセミナーに留年注意役としてバイト。
バイト代安いのに、結構精神的にきつい仕事であった。
「花のキャンパスライフ役」と「留年注意役」だと、まぁそりゃアンパンマンバイキンマンくらいの違い。
ステージには、ウルトラマン役と怪獣役が必要らしい。
んで、私は怪獣役。


100人くらいいて、目ん玉でいうと200個くらいある。
その前で椅子に座らされて留年話。一方で、ヒーロー役はリア充話。
・・・いいさらしもんやで。それがわかりながら、ボスの頼みだからなぁ、なかなか断れない。
んでも、ふと、そのセミナーが終わった後に思った。
「私はなんでこんなにこの学校にしがみついているのだろう・・・、そうだ、大学院は駄目だったら辞めるつもりだった。
マジで、あまりうまくいかなかったらしがみ付かないで辞めよう。
もし、最近はうまくいっていないが、研究も本当にどうしようもなくなったら、辞める宣言をしよう。
それまでは自分が頑張れるだけ頑張ろう」


セミナーの後も、なんかグループに分けて相談役。
・・・質問はありますか、と聞いたら一人だけ手が挙がって、ぼちぼち答える。
二番目の質問はありますか?
・・・無。
留年話しているから、そりゃないだろう。そんな奴に聞くもんか。
んでも、一つ大学やめて、この大学に入りなおした奴がいて、そいつとは最後に会釈。
なんか自分と似ていた。
あまり友達もできていないようだし、そりゃ年も違うだろうし、彼にもいろいろ思うところがあるのだろう。
なんか、ふと目が合って、「自分とおんなじような目をしてる」と思った。
なんか物悲しそうなあれ。
世間から距離を置いた感じ。


また、そのグループでどうのこうの、というやつではもうね、柄にもなく芸人になったように盛り上げる。
・・・死ぬぞコレ。
だって、誰もしゃべらないんだもん。
コレ、俺のキャラじゃねーぞ、と思いながらも、しゃーないからそれをする。
出血大サービスなのは分かってほしいが、これが私のキャラクターだともしかしたら思ってんのかな、と思うと悔しい。


んで、その後は研究室の歓迎会のための準備。
なんかその時の精神状態って、昔の留年生活のころの精神状態とかなり近かった。
心なしか、周りが冷たく見える。まぁそりゃそうか、セミナーのあといろいろ愚痴ったからな。
心理状態は景色の見え方を変えますね。
私が嫌われているのか、それとも私の思い過ごしなのか。
そんなこと考え出すと、またいつかの昔のように鬱病になるので、ここは思考停止がよいのである。
別に、周りからいろいろ言われる人間でも、幸せそうに生きている奴は生きているし、
それを気にして鬱になるのは正直もったいないと最近は思う。
別に誰が正常なんてのはない。


しかしながら、研究室のリア充君の引き出しの多さには舌を巻いた。
グループでうだうだ話すやつでも、場を支配している。なにせ彼には実績とそれに伴うリア充オーラ。
皆が彼を目で追い、彼に従う。
一方で私はどうか。冴えない中学教師のように生徒が言うことを聞かない。
それは人が一人、人生において築いてきたものが違う、と言わんばかりに。
マジで、私は人の上に立つ仕事には向いていないな、と思った。
昔、個人スポーツをしていたが、私が周囲とどれだけ結果の差を広げても、大して誰にも慕われなかった。
そういうことを思い出すと悲しくなるし、あとはそれは私が生まれた星なのか、と思うと残念になるのはもう昔の感情かもしれない。
んでも、本当に新入生をコントロールできていたのは、彼くらいであろうし、悲観することもないのかもしれない。


さて、私がこのような性格になったのはなぜだろうと、一段と昔を追って考えたくもなった。
あまり人に好かれない。特に年下には。


正直ね、なんなんだろうな、俺の人生は、とかも結構思った。
100人の目玉の面接。来年はこの視線が就職活動の際にふってくる。
ふと研究室を見回すと、面接で大失敗と言っている院生がいた。
研究室では不真面目な部類に入る彼である。
研究はマジで作りこんでおかないと大変なことになる。
特に理系は終わるといっても過言ではない。
あと一年、もう土日をつぶしてもそれを作るしかないし、一応全力を尽くそう。後悔がないように。
それで駄目だったら素直に諦めよう。とはいっても、なんでそんなにしがみ付くのか、わからないけど。