旅から帰ってきた

今週はずっと離れた場所で生活していた。
いわゆる学会というやつに参加して、発表というものを初めて経験した。
一応、いろいろあったから書いていこうと思う。


結構大きな学会で、全国からたくさん人が来ていた。
場所は名大。別段、書いたとしてもまったく特定される余地もない。
なにせ人が多すぎるから。
大学は私が所属しているような地方の大学よりもはるかに施設が充実していた。
そもそも大学には地下鉄の駅が直付けされていて、交通の便はすさまじく良い。
コンビニ、カフェなどもそろっていて、不便は感じないであろう。
私の大学とは随分違うものである。


あとは、学会に行くときに結構もったいないことをしたので、次いくことがあったらやりたいことは、
まずプログラムを見て、シンポジウムと一般公演があるが、めぼしい奴にチェックを入れる。
発表資料をろくにつくっていなかったから、余裕がなくて見たい奴も見れなかった。
最悪である。きちんと発表資料は作っていきましょう。
お馬鹿炸裂ですねぇ。


んで、私のセッション。
最初は中堅の私立大学から始まった。・・・私の研究とどっこいどっこいじゃないかと思った。
この時緊張がかなりほぐれた。自分以外の研究はいったいどういうものかとびくびくしていた。
その後、「理系の雄大学」の発表があったが、実機での検証であるし、さらに金がかかっている。
学生の質もよいらしく、質問の受け答えもレベルが高い。
ただ、見るからに「理系」という感じの人だったなぁ。


私の発表はというと、前に発表した中堅私立の先生から質問があった。
シミュレーションしかしていない私には、結構嫌なところを突かれた質問であった。
シミュレーションの段階なので、その点に関しては検討していない、と答えるしかなかった。
もう一つは、どういう状況なのかという質問。
伝わっていないらしい。
私は思う通り答えたが、あとでそこまでよい回答はできていなかったと準ボスより指摘。
さらには最後に優しそうな座長さんから質問。
別段矛盾を解決しただけなので、問題なく動くと思うとか言ってみた。
私の知識が少なすぎて、有意義な議論とはならなかったねぇ。ごめんなさい。
周りからはとても落ち着いてしゃべっていたと言われたが、そんなのポーズだけである。
仕方なく落ち着いたふりをしているに決まっているだろう。


あとは観光したりとか。
いったところはトヨタ博物館。そこしか行けなかった。
普通1000円くらい入場料かかるのだけど、無料で入れた。
いろいろな時代の車があった。
新しい86良かった。就職できたら買おう。


ご飯は、みそカツは食べました。あまり好きではなかった。
あとはきしめんは、うどんと大差なかった。
名古屋は喫茶店の朝食がどうのこうの、というのもあったけど、起きれなくていかなかった。


帰りの新幹線は、あまり話さない大学院の学生と隣になった。
・・・私との相性はおそらく悪いだろうと思っていたが、ぼちぼち話してみて非常に真面目な人間とわかった。
正直、ちゃらんぽらんな私とは水と油であると思っていたが、いったいどういう精神構造なのか知りたくなって、
ぐいぐいと食いついていろいろ聞いてみたら結構面白くなった。
こやつと話したのはこの旅では結構印象に残っていることで、悪くない時間だった。


シニカルではあるが、非常に物事に真面目に取り組む人間である。
結構遅くまで研究室に残ってやっている人間だから、一体何が彼をそうさせるのか、ということについて聞いてみた。
「物事ができるようになるまで時間がかかるタイプだから。できるならすぐに帰ることができるのが理想」と言っていた。
あとは就職活動中だからなぜその会社に行きたいのかということを聞いてい見た。
「デバイス自体を作っている会社で、その部分が良くなれば今の専門分野の問題の大半が解決し、
さらには世の中が良くなるから。給料は大して関係ない」と言っていた。
・・・なんという社会的な人間なんだ。私のようなニート気質の人間とはそれこそ水と油だから、
前からこういう人間とは予測しながらも、いったいなにがこういう極めて社会的な人間を作り出すのか気になっていたのである。


んで、「それはどこまで本音なの?」と聞いてみた。我ながらなかなか突っ込むね(笑)。
こういう理想とか、「世の中を良くしたい」とかいう人って、どういう精神なのかと前から思っていたからである。
特に私などは自分のことで精いっぱいであったために、そういう言葉は一切出てこない。
自分が就職して生活していく、ってのがメインで、自分が自由になるためでしかない。
純粋に食べて何か買うためでしかないのだけど、この人は違うらしい。
「全部本音」といっていたけど、そこまで嘘のようには聞こえなかった。


あとは研究室での世渡りについていろいろ。
ボスには「世渡り」を学んで、あとは準ボスには「研究」を学ぶ。
・・・確かにこの研究室の真実かもしれない。
ということで、私の研究テーマ的にも準ボスに近づいていかないといけない。
機嫌がいい時と悪い時があるから、なんとか近づいていかないと。