どげん正しくても人情の欠片のないもんは正義じゃないけぇ


今日は鬱々とした小説を読み終えて気分が悪くなってしまった。
それから昨年、すでに去って行った友人からもらった自転車が使い物にならなくなったので、
近くの民度の低い激安ショップで8000円の自転車を購入。
2万円代の切り替え付とかいう自転車を買って長く乗ったほうがコスパはよいはずであるが、
目先のことばかり考えてついつい切り替え無、サドル固いという貧相な自転車を買ってしまうのである。
一年乗れたら十分だろう。二年持てば御の字。


その新しいけど、まったくもって感動もない自転車に乗って映画を見に行ってきた。
「草原の椅子」というらしい。
マークXのおじさんが出ていた。よく出てくる俳優である。
あとは中年だかわからないけど、女優さんが綺麗だった。
西村さんは相変わらず好き。「東京家族」でもよい演技だった。
女優さんは調べてみると吉瀬美智子さんというらしい。艶やかな女優さんであった。
ファンになった。
マークXのおじさんは佐藤浩一さんというらしい。あとは西村雅彦さん。


「人生は自分の力じゃどうしようもないことがあるんだ」って言ってた。
うーん、そうだなと思ったり。
あとは「どげん正しくても人情の欠片のないもんは正義じゃないけぇ」といっていた。
西村雅彦氏演じるカメラ屋さんの社長さんはそういう方針でやってきたらしい。
最後には、パキスタンの砂漠に行ってみんな砂漠の上で足を滑らしながらも山に登る。
人生のメタファなのかね、あの砂漠。


まったくリアルじゃないけど、非常にハッピーに終わったのでよかった。
たまには何にもなくうまくいくような映画があってもよいだろう。
パキスタン桃源郷って私も行ってみたいけど、多分私が行ってもあまり感動しそうにない。
あんまりこういう精神状態はよくないなぁとは思う。


しかし、映画館には私を含めてだだっ広いところに二人であった。
たまに行くと一人とか二人とかよくあるから、映画業界も大変なのだろう。
東京家族」の時は山田洋次ファンとみられる中高年がたくさんいたけど。


んでも最近すごくだるい。映画見て多少精神エネルギーが回復したけど、なんか駄目。