知り合い

いつもながら冴えない大学生活を送っている私であるが、大学院のホームページを見ていたら知り合いの名前があった。
昔、一緒の部活で活動していた先輩であるが、でかでかと論文が何かの章をとったというニュースが載っていた。
異性ではあるが、競技では私のほうが明らかにセンスがあったのに、私が人間関係のトラブルでやめて以来、
いつの間にか全国大会で上位入賞などしていたのに、随分嫉妬したものであったが、
今回は私でも知っているような学会で賞をとっていた。万能なのね・・・。
そもそもgoogleで名前を検索しようとしたら、すでに予測変換で名前が出てくるあたり、こりゃ人間の差かしらね。
私の競技のセンスなんてのも、今思えば疑わしいものだったわけだけど。


その先輩を見ていて、人当たりもいいし、なんだかとても幸せそうに生きていて、私なんかとは正反対の人種である。
こんな下世話なことを私は下種だからいうのだが、ルックスは別段恵まれていないのにもかかわらず、
しかしながら魅力というものはそんなものを超えて滲み出すようだ。
きっとこれからも幸せな人生を送ることだろう。


そういえば、この間、これも同じ部活の後輩にあったのだけど、生憎同じ学科であったのでどこの研究室なのか聞くと、
どうやら学科内では優秀な成績を収めなければ行けない研究室にいっていた。
なんだかみなさん、優秀なんだなぁ。


なぜか他人の幸せをみると、自分を振り返りなんなのだろうなぁと思ってしまう。
なんというか、私はそもそも幸せと相いれない性格をしているのは薄々感じている。
今の研究室で頑張ってみたらどうでしょうか、と自分に提案したくなる。
いい刺激にはなったんじゃないかなぁ。
そうはいいながらも、今の研究室の人たち然り、どいつもこいつも人間出来てやがる。
私のようにふらふらしていないし、素行もよい。
人間社会で生きていくうえでの知恵なのだろうし、それを社会性というのだろうけど、
私のいままでの行動を振り返るあたり、社会性なんてものはどこかにおいてきたような性格をしている。