研究室二日目

今日は朝十時から、それはもうブラック会社にでも行くかのつもりで研究室へ。
夜もろくに眠ることができなかったし、かなりビビりながら怠け者の私が10分前に研究室へ到着。
研究室で使う、スリッパとあとはルーズリーフ、ノート、ミネラルウォータを生協で買っていった。
皆でPCの初期化をするらしく、うじゃうじゃとしていたらボス(教授のこと、以下ボスで統一)が私の名前を呼んでいる。
こっちに来いということで、ボスのありがたいお言葉を聞いた。
「●●会社にエントリーしているそうだな、あそこに推薦でごり押してやってもいいぞ」
・・・なんという教授パワー。
「昨日親と相談して、就職活動するのか、学校のほうに集中するのか、まだはっきりしていないので、
そのあたりを後日面接でアドバイスしてもらえないでしょうか」というようなことをいって、
危うく急ピッチで就職の運命が決まりかけた。(推薦でも就職できるとは限らないけど)
というより、ボスは昨日私は「財前先生」と勝手に呼んでいたのだが、これは人の噂を総合した像であったが、
実はぶっきらぼうの仮面の下に、かなり面倒見の良い素顔を隠しているらしい。
「私の恩師に言われた言葉だが・・・」となんだか私のためにいろいろ話してくれた。
私は4留なのです、と話すと、そんなこと大したことじゃないわ、気にすんな、今からがんばれ、と言われた。
ボ・・・ボス・・・、ボスについていきます。


その後、研究室から別の学校に移動することになった「救う神」が研究室に登場した。
以前から学外で知り合ったこの「救う神」に、いろいろお礼を述べることがあったから挨拶にいった。
ビビりすぎて、数日前「この研究室でやっていけるのかわからないです」とついつい電話したのであった。
「ボスといろいろしゃべって、いろいろアドバイスと温かい言葉をかけてもらったので、ここでやっていくつもりです」
的なことを言った。
そしたら隣にいた準ボスが、「大学の授業と研究は違うからがんばれ」といわれる。
なんというかかなり温かい言葉をかけてもらって、その上仲良くしてくれそうなハンサムガイの研究室の先輩が、
「よろしくぅ」といってきたので、「よろしく!」と挨拶しておいた。


これからこの人間模様がどのように変化していくのかは、確かにわからないけど、とりあえず仲良くやっていけそうではある。
周りの同期ともコミュニケーションは意外ととれるものである。
それでも、これは最初だからであって、徐々に研究が進んでいくにつれて、リアルな人間関係が浮かび上がるはず。
しかしながら、つかみは別に悪くないのではないかと思う。


ただ約一名、私と同じ留年太郎が被害(悪口言われた)にあったのだが、一人だけ学校規模の表彰をされた「先輩」がいて、
彼は私のような不真面目なくせに、人気研究室に配属された適当人間が大嫌いであろうタイプの気の小さそうな奴がいて、
こいつとうまくやっていけるかどうかわからないけど、どこにも一人は気の合わない奴はいるものである。


そんなこんなで、教授陣とは全員と良好なコミュニケーションをとったし、おおむね周りの学生ともうまくやれそうなので、
「真面目にやりさえすれば」どうにかなるのではないかと思う。
しかし、成績表彰された人間って、私も一人知っているけど、どうしてこんなにひねくれたやつばかりなのだろう。
というより表彰されることに必死で、それがないと人格が安定しないかの如く・・・である。
何にせよ、この一年で、研究室の分野の科目についてはある程度わかるようにしなければならない。
教授陣に大学院に行ってもいいんじゃないのか、というようなことをほのめかされたので、
それについても実は前向きに考え始めている。
しかしながら、大学院というところでは悲劇がやはり起こるらしいので、その覚悟は必須である。
とにかく周りは賢そうなやつばかり、その中で私がどうやるか。


PCは研究室に置きっぱなしなので、下宿に帰るとPCがない。
もう一台PC買いたい。