なぜか思い出す昔

なぜか最近昔のことがよく夢に出てくる。
大学2年にしてこのままでは駄目になると部活に入った自分が出てきた。
飲み会なんかあって、かなり対人恐怖症が入っていた当時の私は、飲み会の司会を任されたのだけど、
全く多くの人間を目の前にして圧倒され、全くセリフが出てこないで会場は沈黙、なんてことがあった。
その後、その部活では奮起して、人にも恵まれて、楽しいひと時を送ったのは、今は昔の話である。


あの部活に入って以来、対人恐怖症などはかなり克服されたのであるが、あそこまで対人関係が苦手だったのは、
中学や高校の頃に、ひどい孤独の中にいたからだろう。
それも今は昔の話である。


あの頃に比べたら、人生長く生きている分だけ精神的には安定してきた。
あぜあんなに人と比べても昔は不安定だったのか、今でも分からない。
全くといっていいほど、この世界に対してとっかかりというのがなかった。
何をしても疎外感を感じた。人から疎外されるというだけでなくて、世界全体から疎外されていると感じた。
どんな音楽を聞いても感動しないし、どんな本を読んでも感動しなかったように思う。
他の人がやるように受験勉強をもぞもぞと開始して、今の大学に流れ着いた。


バイトなんかもしたし、部活なんかもしたけど、そのうちどれも味気なくなってきたのはどうしてだろう。
大学もつまらないものだと認識したのはなぜだろう。
部活に満足したのか、そのうちにまた世界にコミットできなくなった。
疎外感を感じて、というより、本当はもっと違うところに行きたかった。
こんなところではなく、他のどこか遠くへ行きたかったんだなぁ。
それが具体的にどこというわけではなく、ここではないどこか、だったのは失敗のもとだろう。


バイトも部活も大学も味気なく感じたのは、思い通りにいかない部分が多かったからかもしれない。


これからどう生きるのだろう。とりあえず周囲の状況を受け入れて、今の状況での最善を考えるしかないのかしら。
こういうことを考えたくなかった、というかそこまで考えるためのベースがないから、進級を先延ばしにしてきたのだろう。
一体どうなるのだろう。全く見通しが立たない。
目の前にあるできることだけやってれば、その内なにか見えてくるだろうか。