御一人様と非モテ

ニコ生で岡田氏の「金と女」を見た。
岡田氏といえばダイエット系の新書を昔出していたくらいしか知らない。
思想系の人なのかな。よくわからない。


いま、フェミストは御一人様を唱えて、男のほうは非リアが多い。
現行の恋愛市場で受益できる人間というのは、全体の3割程度だという。
現在は、御一人様と非リアの男の出現によって、男女間の乖離の激しい時代らしい。


男の大半は、仕事ができないし、容姿もぱっとしないし、とにかくイケてない、と岡田氏は言う。
そういう男がその恋愛市場に参入するためのひとつの解答に、
女性に彼氏を三人まで許そうという話。
一人はあこがれ、もう一人は現実、最後には我々非リア(笑)。
なんだかなぁ。


男をとにかく褒めて駄目男でもそれを使って生活しよう、というような時代であったのが昔のようだ。
今では「イケメン」などという言葉が世情を支配して、「非リア」は肩身の狭い夜の中であるのだが、
昔は日本も貧しかったし、そういう許容の土壌が残っていたのだろう。
しかし、国が富んで、さらには斜陽というのを迎えた熟年を迎えた日本というのは、
「イケてない男」を許容するというような、途上がなぜだか無くなった。
(貧しい時代というのは、男女が一緒になって産めよ増やせよ働けよ、というような協力関係を結んでいたのだろうと思う)


フェミストが現在唱える「御一人様」というのも、すべての女性がそれを演じることができるわけではない。
だいたいフェミストはそもそも女性学関連の書籍で印税を貰ったり、教育機関で講義なんかをして、
クールに生きているタイプの女性たちであるが、女性の全てがそのように教養にあふれた生活をできる状況ではない。
休暇があれば、湯布院に飛行機で行って、一人キャリーバックと教養あふれる本、それから執筆用のパソコンを携え、
高級旅館の部屋でのんびり過ごす、なんてことができる女性などごくわずかである。
だからフェミストたちが今時代にいう「御一人様」なんて、普通の女性や男性というのはにやにやしながら聞き流すと、
岡田氏は言う。


今の時代の若い女性と接していて、発せられるとげのある言葉に「イケメン」というのがあるが、
多くの「非リア」はこの言葉に怯えているのである。
この時代、猫も杓子も「イケメン」という言葉を使う。男でさえ、使う奴がいる。(虫の好かない奴ばかりだけど)
そんなに美人でも何でもない女性が「イケメン」にあこがれて、男の前でしたり顔に「イケメンかっこいい〜」などと
口にするわけで、あれって絶対、
「私はお前になんて興味はないよ、しかしお前が私に興味があるなら、お前はイケメンではないのだから、
 私の前にひれ伏して靴をお舐めなさい」
くらいに多くの女性は男にダンピングさせる(買いたたく)わけだけど、これはどなたかが指摘していたように、
消費者という視点が非常に強いのだろう。(男も女も)
この「イケメン」という言葉は、呪いの言葉のようだ。
恋愛というのは、創造物であり、自然発生的に生ずるものでは決してないのは同意。
自然発生的に生ずるのは、交尾だけだろう。
人工と自然の定義など曖昧に使っているから、ニュアンスしか分からないけど。


学校がもう少しで始まる。勉強は進んでいない。冬休みもあっという間だ。


(追記)
今日は御散歩をした。
いつもの自然公園を歩き、途中でたまに出会う愛想のいい猫をなでてやる。
ベンチに座って、膝の上に乗せる。その状態でしばらくいると、膝の上で寝始めた。
しかし私のほうも寒くなってきたので、抱きかかえて寝床に戻してやる。


それから、近くのコンビニによって煙草を買い、ラーメンを食べて、いい具合にバスが来たので乗車。
最近自転車がないので、バスに乗る機会が多い。