タンポポ

タンポポ [DVD]

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見ようと思っていたが、後回しになっていた映画を見た。
少し前に見た伊丹十三氏の映画は「お葬式」であるが、
年末に自分が身内の葬式に参列することになるとは思わなかった。
けれど、これはまた別の話である。


それで「タンポポ」。
ラーメンの食べ方から始まり、まずいラーメン屋を皆の力で変えていく物語であるが、
途中なんの関係があるのか分からない物語が、意味ありげに並列されて進行していく。
あれはなんの意味があるのだろう。あったほうがよいと言えばそうなのだろうが、「お葬式」よりもはるかに、
そういう意味ありげに並列された物語が多かった。(「お葬式」はそういうのはなかった気がする)


最後には、無事おいしいラーメン屋になって、ハッピーエンド。
乳飲み子が母親の乳房を幸せそうに頬張るシーンで終わる。
ハッピーエンドの演出としては適切なのだろうと思う。
おっぱいを舐めている時とか、おっぱいの間にはさんでもらった時とか、なんともいえない幸福感というのは、
不感症気味の私でも理解できる。


山崎努氏の演技は「お葬式」以来のファンであり、ああいうダンディーな男になりたいと思うのだが、
私のような幼顔ではなかなか難しい。


話は変わって、久しぶりに「ほぼ日」読んだけど、恋愛コーナーがあって、
浮気相手に都合のよい女にされながら、別れたら中島みゆきの「あした」という曲と自分を思い出してと、
嫁持ちの男に訴える女性の記事があった。
女にここまでさせるような男って一体どういう種類の男なのだろうか。
私はそもそもそこまでしてもよいと思う女性にはあったことがないけど、こういういじらしい女性像というのは、
テレビドラマなんかでは御馴染であるが、私にそういう待遇を用意してくれた女性はこれまで皆無である。


女性が適齢期に、不倫相手と交際するというのは、結婚というのを古臭いがゴールと仮定したら、
かなりの時間の無駄で、人生戦略的には間違いなくマイナスなのであるが、それでもやってしまうというのは、
私も人生戦略的にマイナスなことしかしていないので、わからなくもないわけであるが、よほど好きだったのだろうなぁ。
確かに人生というのは短いし、その中で「私を身も心も一定以上理解してくれている人間」というのはやはり必要というのは、
この間の祖父の葬儀以来、なんとなくわかる。
人は他者に記憶されることが、非常に重要なのである。


いつか死んでいく故の「想い」なんだろう。
あの葬儀以来、死というのを強く意識するようになったけど、2chのまとめに様々な人が様々な体験談を書いている。
とてもよいまとめだと思ったから、リンクしておく。


http://nikuch.blog42.fc2.com/blog-entry-557.html