授業に出席、実験仲間と話した、今年の授業は終わり

今日は朝は複素解析
留数定理を習った。


留数定理:単一閉曲線Cが囲む領域内に関数fの孤立特異点z1,z2,・・・zmが含まれる場合、

 \oint_{c}f(z)dz=2\pi i\left \{Res(f,z_{1})+Res({f,z_{2})+ \cdot \cdot \cdot +Res(f,z_{m})\right \}


ということらしい。
要するに留数を使えば、左の複素積分が簡単に解けてしまいますよ、というお話。
定理の証明は、特に授業では触れなかった。
一応ブログにtex機能が付いているから使ってはみたが、結構書くのに時間がかかるなぁ。まださほど慣れていないし。


授業では簡単な演習を多少解いた。


次は、統計力学
こちらは量子統計。
不確定性原理より粒子の個体判別は不可能であり、多粒子系の粒子一つ一つを区別できないのと、
あとはパウリの排他律からの性質で、電子はフェルミ粒子、光子はボーズ粒子に分類されるという、
この二つの量子力学的な規制を、古典統計力学に混ぜ合わせると、量子統計力学という古典とは言えない物理学の分野になる、
というようなお話だった。


要するに量子論で分かったことを、統計力学に取り入れて、古典統計力学を量子統計力学に更新したということだろう。
それによりフェルミ粒子である電子はフェルミ分布関数に、ボーズ粒子である光子はボーズ分布関数に従うことがわかり、
今日はそのフェルミ分布についての簡単な演習をやった。


ボルツマン分布は古典理論による分布、フェルミ分布やボース分布というのは量子統計による分布。
物理学というのは進歩しているらしい。


統計力学が終わった直後、実験仲間が私にUSBを渡しにきた。
USBの中身は秘密。
変わりに私がすでに取っている授業の単位の取り方のアドバイスと、今日は朝余裕がなくて持っていくのを忘れた
過去問を何時渡すかという交渉をした。
これぞ世渡りといったところか。
こういう世渡りは今まであまりしてこなかったけど、(嫌悪感があったのだろう)
今年はそういうことも言ってられないので、多少は世渡り。


それで、今日は就職の授業がないので、家に帰ってきた。
これで年内の授業も終わり。今日から実験レポートをどんどん書いていく。