今日も授業があった

今日も朝から複素解析統計力学、キャリア形成の授業。
複素解析はいつも通り。テスト勉強はしっかりとしよう。
あとは遅刻は絶対してはならない。受験資格を失ってしまうので。


統計力学は、微視状態を用いてエントロピーを定義したのが前の週で、
今回は微視状態から絶対温度を定義した。
正直、この辺りから話の内容の理解があやふやである。


絶対温度というのは、マイナスにはならない数であるということが、数式から導かれて分かる。
それで摂氏というのは、水が凍る温度から沸騰する温度まで100等分しようということだが、
この摂氏の温度幅というのを生かしつつ、絶対温度による絶対零度を原点として、その1℃の温度幅というのは
摂氏のものをそのまま使おうというやつであるが、
その絶対零度というのはどういう風に導いたのかということは説明されていないから、わかったようでわからない状態である。
しかし、この授業はぼちぼち楽しい。


そしてキャリア形成の授業。
多分こういうキャリア教育というのは、小泉改革以後導入され始めたのかもしれない。
極めて俗っぽい授業である。


就職活動の雰囲気というのは、たいして「リア充」的な大学生活を送ってきたわけでもない私には、
なぜか他人事のように思えてしまう。
とにかく自分を「売り込む」という授業。
エントリーシートや履歴書を書くのに一日かかるとゲストで話していた大学院生が言っていた。
・・・なんだかなぁ。
「就職活動はちゃらい人間から先に決まっていく!」というような俗説があるという。
この辺りでますます嫌になる。
元気がないと駄目だ、らしい。


ご本人は大手に決まってご満悦のようである。
この時代、学生は大企業病にかかっているというのは確かかもしれない。
もちろん理系なら設備がそろっていないと不利だから仕方がないか。
青色発光ダイオードを開発したN氏は、四国の会社で、設備もまともではないところから失敗を積み重ねた、
という苦労話を本の中でされていたが・・・。


日本の社会というのは、分野ごとにもうすでに会社があって埋め尽くされてい、そこに若者が大手大手といって入っていく。
なんか違う気がする。理系なら推薦も成績順に選ぶことになるわけで、もはや就職など学校の延長である。
とにかく学生は効率よく、良い成績を収めるような優等生ばかりが目立つ社会になっている。
組織の時代だから、効率よくステップ軽く、チームで働く快活なロボットのようなやつが必要である。
随分、社会化されたタイプの人間だとは思うけど、代わりに世の中はつまらなくなる。