無為無能

私は未だ無為であり、無能である。
自分の過去を振り返ってみたら、そう思い始めた。
謙虚になって物事に取り組む必要がある。
弓だって謙虚になって昔取り組んだじゃないか。


かといって卑屈になってはいけない。地に足をつけたような気持ちにならなければならない。
去年、他大学院に進学する夢を持ったのもの、現状を理解しようとしないで、夢ばかり追いかけたから
足元が随分とおろそかになったのである。


何年もこの工科の大学に通ったが、私にはあまり理系のセンスというのは付与されていないようである。
要するに、物事を聞いて、それをぱっと身につけるようなそういうセンスはない。
ただ地味に理論を読み、演習問題を解くことによってしか、物事を理解したと確信できない。


あまり要領のよい人間ではないし、さらに言えば一日に何科目も勉強できるようなタイプでもない。
いや、一時期はしてたかなぁ。
とにかく現状はそんなものである。
丸裸の自分を見たときに、なんと特筆する部分のないことか。
24年生きてきた。もうすぐ25歳になる。
自分の無為無能に気づいたのなら、やはり日々少しずつでも努力して、現状を打破しよう。
まだやり直せるはず・・・。


そもそも私は工学の世界で右も左もわからないわけだから、
誰かに教えを乞わなければならない。
「私は学びたいのです、先生」