ホントに勝てる穴熊 二章まで読んだ

とりあえず二章まで読んでみる。
第一章は向こうが振り飛車できた時の穴熊の対応。


振り飛車だから美嚢囲いにしてから、暇があれば高美嚢にする。
あるいは「銀冠」にする。
そんな悠長なことしてたら居飛車穴熊に「さばかれる」というお話であった。
その「さばき」方が乗っている。


最近まで「さばき」なんて言葉は知らなかった。
久保さんと羽生さんの一局を見て、久保さんという方が見事な「さばき」が
売りの棋士だと初めて知った。
「さばき」とは確かに大切である。
中盤のあのさばきが詰めに繋がるわけで・・・。


我流で穴熊の構えをサイトで検索して、囲いだけ真似してみたのだが、
振り飛車穴熊
そこからの「さばき」がうまくいかない。
囲うだけならだれでもできる。
しかし、「さばき」が分からないということで、今読んでいる本を買ったわけである。


それで二章まで読んでわかったことをメモ。
二章までは居飛車穴熊のお話。
角が効いているので、結構「さばき」というのが上手くいくようである。
しかし、相手が銀を真中のほうで上げてきたら、穴熊に組めない。
金を上げて、穴熊の亜種のような形になる。
そこからどうさばくかというのも書いてあった。
角を逆サイドにもっていく。


読むには読んだが、今の状態で将棋24でうつと大変なことになるのである。
なにせ、相手が振り飛車で来たときはぼちぼちさばき方もイメージできるのだが、
棒銀などの急戦できた時どう運用するのか、わからない。
それも三章や四章でふれられている。
棒銀できたときは、振り飛車穴熊で対抗するようである。


穴熊が上級者のための作戦だというのが分かる。
初心者はなんでも穴熊を囲うことに躍起になる。
そして気付いた時には、急戦で来られて逆転などという言葉は空しく響くような状況になっている。
今日は渡辺明氏と鈴木大介氏の一局を見た。
渡辺氏は穴熊が得意の新進気鋭の棋士であるが、穴熊に囲う様子というのを最後まで見せない。
居飛車穴熊にしても、それを美嚢囲いに変更できるような穴熊の組み方にして、
(さらに銀冠に組みかえるような・・・)
相手の様子をうかがうのである。
プロは違うなぁと。
プロはどんな戦法に対しても、囲いに対しても一連の崩しというのは知っているわけである。
その囲いの崩しに触れないように、徐々に駆け引きするわけである。
私などはそんな知識がそもそもないのでそういうことができない。


穴熊って本当に難しい戦法だと思い始めてきた。
勉強していけばしていくだけそうなのである。
棒銀」とにわかの「ツノ銀」で、将棋24の10級まできたわけである。
しかし、それだけではまったく通用しないと悟ったので、「穴熊」を勉強しているわけであるが、
この辺りになると、駒がぐるぐる動くので、攻撃の可能性だって
棒銀の比ではないのである。
たくさん覚えることがあるなぁというのが、正直なところである。
棒銀」で突いていくのは非常に楽だったのだが・・・。
「ツノ銀」の場合は、受けて受けまくる作戦であった。
バランスの良いもので、ある程度のレベルの人間でないと崩されなかった。
しかしある程度のレベルの人間には崩された。
特に居飛車穴熊も苦手であった。


どの部分で覚えることがあるかといえば、さばきもそうである。
詰めも自分の穴熊に飛び込んできた駒も計算に入れるわけで非常に複雑になってくる。
棒銀よりははるかに複雑である。
考えることが増える。
数学のように、数あるものの中に一般則を見つけてそれで運用していくということが必要かもしれない。
そうすると必要なのは本を読んでからの洞察である。


何が難しいのかも言えないくらい違和感のある穴熊である。
こんなんで勝てるのか、という部分がある。
穴熊感覚」というものがあるらしく、それを文字にされてあるから、ブログにメモしていこうか。