大局観 読了


ぱぱーっと読んでみた。
いわゆる「新書」的な内容で少し物足りない。
もっと将棋に踏み込んで書いてくれてもよいのだが・・・。


ヘボ将棋、王より飛車を可愛がり

桂の高跳び歩の餌食

王飛接近すべからず

居玉は避けよ

歩のない将棋は負け将棋

一歩千金

金底の歩、岩より固し

銀は千鳥に使え

風邪はひいても後手はひくな


藤井システムは飛車と王の位置が近かったり、居玉だったり、
かなり革命的な戦法のようである。
いまは穴熊(ホントに勝てる穴熊)を勉強しているのだが、
そのうち藤井システムも勉強することだろう。


あとはコンピュータ将棋の話。世代のお話。
コンピュータ将棋の話というのは、ブルドーザーのような手を打つコンピュータは
人間とは全く異質の手をうつといっている。
いずれコンピュータ将棋を研究助手とした棋士が生まれることだろうという予測をされている。


詰将棋の意義というのが分かったのでよしとしようか。
あんまり通俗本や映画に言及しないで、専門の話を中心に濃い話をしてほしかったという印象。
羽生さんの本は次はこれを買って読もうと思っている。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))


しかし、穴熊の本を読んでいるが、将棋の勉強は数学の勉強と同じような頭の使い方である。
頭の疲労の仕方が、非常に似ている。
棋譜通りkifu for windowsを使って動かしていって、解説を読んでいく。
たまによくわからん解説が出てくる。
5%もないから、読み飛ばして分かる部分をかじっていく。
昨日から読み始めた穴熊編の第一章が終わるところまで来ているが、
本当に数学書を読んでいる状態と同じ感じになってくる。
数学書を読んでいると、だんだん論理の積み重ねにうんざりしてきて、
あと何ページかなぁと先を見るのだが、将棋でも同様である。


かといって今のまま闇雲に指していても10級止まりである。
将棋24の十級から本当に厳しくなってきた。
まずは棒銀しか知らなかったのでそれで強引に買って行って12級までは
数日で上がった。
それから棒銀で勝てなくなってツノ銀という戦法を採用。
なんの本も読んでいないので、ひたすらツノ銀で相手の攻撃を受ける。
ときに「雀ざし」で果敢に攻める、というようなやり方で10級昇進。
それからツノ銀の運用というより攻撃の方法も思いつかないし、
棒銀なんて戦法も通用しないので、困り切って先崎学氏の「穴熊」と「四間飛車」の本を買った次第。
将棋本読むのも時間かかるなぁと昨日から読み始めて、考えている今日この頃。


先崎氏の三部作は一応読むつもりである。
穴熊」「四間飛車」「振り飛車」。
まぁこの辺は基本の戦法だろう。
それから「上達するヒント」、詰将棋の本を気が向いたら解く。
かなり受験勉強めいてきた・・・。初段になるには一年以上かかるかもしれない。
先が長い・・・。


先崎氏の「穴熊」の棋書が初めてのまともに読み始めた棋書なのだが、
棋書の構造が大体分かる。
こちらの戦法に対して、後手の動きに合わして、こちらも展開してく。
後手の動きによってこちらの選択が変わる。
後手がこう動いたら?という問いによって定跡がいくつかに分裂する。
だから「基本図」というのがあって、そこから派生していく形になっている。
後手の動きによって全然違う動きになったり、対応が変わってきたりする。
だから基本図からの派生が何通りか出てくるから、それをkifu for windowsを用いて記録していく。
最終的には自分で名前をつけて、パターン1、パターン2という風に
イメージできるようにして実践に臨むべきである。
暗記力というのもいるし、きちんとどのように派生して、
大きな構造としてどうなのか、そこから何が抽出できるのか、ということを
自分で考えていかないと上達は望めないことだろうと思う。
そうすると一つの戦法をマスターするだけでも時間がかかる。
そもそも棋書を一冊終わらせるのだって、結構大変な作業である。


将棋を趣味としている人間は、勝つためにいろいろ努力しているのだろう。
努力しないでも勝てるかもしれないが・・・。
一つ本を読んだら、実戦で試して、その棋譜をパソコンで管理して、
実践から教訓を抽出していくことも大切である。
とすると・・・先が長い。将棋24でも一日一局とかそんな感じかもしれない。
早打ちで何局も打って慣らしてもよいが・・・。