訳が分からん

身内に不幸があった。
ひどく急なことであった。
ただ,最近の故人の心境を想像するに,いろいろ思うことがあったのだろうなぁ。


最近話した時には,もう現世には未練はない,といっていた。
私は「ほんとにそうかい?」と心の中で思っていたが,本気でいっていたのかもしれない。
祖母にも子供の頃があったはずで,それはびっくりするくらい昔で,第二次世界大戦のころは国のために働いて,
祖父と出会って私の親を産んで・・・。
私の知らないドラマなんてきっとたくさんあったはずで,ずっと長い長い人生を生きてきた人間が一人いなくなってしまうのは,
改めて考えてみるとなかなか大変なことだ。


今回は祖父の時のように死は予測できなかったので,誰も看取れなかった。
それだけが非常に気にかかってしまう。
苦しくなかっただろうか。
もし,あの時私がああしていたら,こうなっていたら,実はこの死は避けられたのではないか。
故人と8月の終りに数日一緒に過ごしていたので思ってしまう。


最近は,身の回りにいろいろな変化が起こってしまっている。
確かに世の中は絶え間なく変化する。
無限に安定して当然と思うことも,実はつぎつぎと変わってしまう。
それを心に刻んで,日々生きねば。