生真面目君と耳学問

昨日は、結構よい日だったように思う。
11時頃研究室にいったわけだけど、途中で私の指導院生とばったり。
一緒に煙草を吸いながら、昨日の研究の迷走っぷりについてお話しする。
そこは難しいから、ということで要点だけ研究室にて教えてもらう。
それで複雑なシステムの一部分について理解できた。
難しいことやってんなぁ・・・。


その後、指導院生と留学生と私と三人で煙草を吸いに行った。
生憎私は煙草を持ってきていないので、すべてもらい煙草であった。


研究室に戻り、同じB4の学生が私の研究分野について興味があるらしく、
二人で不明な点を整理した。
あとは指導院生と三人で議論のようなものをした。
私の同期というのが、なかなか勉強熱心で生真面目なので生真面目君とでも呼ぼう。
生真面目君は、基本的に爽やかであり、たいていの人間に対しては親切である。
学年トップの成績らしい。
それで私はあまり舌が回らないので、わからない部分があると考え込んで黙ってしまう性質があるのだが、
生真面目君は頭の回転が速いのか、50%から70%の精度の当てずっぽうな質問をどんどんしていく。
そうすると、勘違い、思い違い、不明な点、というのがそれを繰り返すことでどんどん炙り出される。
こういうやり方があるのか、と感心してしまった。
とにかく、質問の精度なんて重要視しないで、そこそこの質問を連発していけば、霧が晴れたように見えてくるものがある。
研究室での勉強の基本の一つに、やはり「対話」というのがあって、
これが上手くいくようになると理解も早くなる。
指導院生も同じようなことを言っていて、「教科書を読むのはあまり好きではなくて、先輩に聞いたほうが早い」といっていた。
その通りだ、昔やったゼミで私が間違っていたとすれば、この辺りを理解していなかったところだろう。


その後、私は7時頃帰ったわけだけど、生真面目君はまだ残って研究していた。
・・・年下ながらできた奴だ。


あとは卒論テーマで、私は引き継ぎの研究をマイナーチェンジするわけだけど、どこを変えるのか明確になった。
結構収穫は多い日だったかな。昨日とは違った。
迷走する日もあるし、ぐんぐん進む日もあるけれど、どちらもそれぞれの味わいがあるように思える。
おそらくどちらも必要。