下絵

一応、あと幾許もない(とはいっても一年と少しあるが)大学生活の一つの下絵を描いた。
制御系の研究室にいって(倍率低いから)、化学系プラントを狙って就職活動をする。
そんなことをぼんやり考えた。
去年は他大学の大学院に行って、どうのこうのと気持ちの悪いことを考えていたが、
今年はある程度落ち着いた考えのように思う。
学校に化学系プラントから求人が来ていたら食いつこうと思う。


もちろんこれは一つのプランであって、(これ以外にあまり思いつかないかもしれない)
変更するところもあるだろうけど、あとは造船なんかを中心に就職活動してみようかな。
化学系プラント業界か造船業界か。
それこそ中規模から大規模まで網羅して受けて、業界研究というのをしていけばぼちぼちだろう。
明らかに電気系と分かるような企業は受けないつもり。電気系の学生であふれるから。


大体、業界は私の場合2とか3とかが限界であろう。とりあえずは2で行こうと思う。
それでもその業界中心に受ければ、随分大変だろうとは思う。
化学系プラントや造船の共通の特徴は、施設が巨大なところだろう。
そこで私は小さな歯車となって、それを多少たりとも支えるのだ。


こういう目標なら最初から留年などしなければよかった。
昔は理想が高かったというべきなのか、正直何の具体性もなかった。
とにかく物性分野で高尚なことがしたいというような、幼児的な願望しかそこにはなくて、
そのために努力するというわけでもなく、自分の無力さというのを感じていたように思う。
こうやって、いざ自分が今いる位置から、それでも少しばかり背伸びしながら具体的に考えてみると、
この二つの業界かなぁと思い至った。
どんな業界にしようか考えていても、もちろん進まないわけで、とりあえずはこの二つに絞るかなぁ。


強電系の研究室の就職がいいのも、あれは制御と電気回路の親玉みたいなものだからだろう。
大規模施設を運用するにあたって不可欠な技術である。
制御分野だと情報系の学科と競合してしまうが、強電系だと制御と電気回路という組み合わせのために、
電気工学科に限定されるわけで、そうすると強電系を専攻した人間というのは、より希少価値の高い人材となりえるわけで、
強電系の研究室の就職先がよいというのは、それが化学プラント、造船のトップの企業が欲しがるということで、
(もちろん電力会社も欲しがるだろう)
産業と密接に関わり合いながらも、最近は電気系でも弱電系の研究室が人気だったりから、数が少なくなっているというのが、
背後に隠されている就職先が良いという理由なのだと思う。


就職のことは考えだしたらきりがないので、とりあえずはこの辺りで置いておき、
目の前のことを一月末までしよう。それだけだ。焦ると碌な事がない。