夜は昔を思い出してつらい気持ちになる

生きる理由とか、たとえば何かがしたいだとか、そういう意思が昔からなくて、
だからこそその理由を他人に求めては、私の思うように動いてはもらえず、
理由の持っていき場がなくなり、さらには何の目的意識もなく入学した大学にも意味を見出すことができず、
ただただ日々を無為に過ごし、今でさえ授業に出て入るけど、これも退学を免れるため程度の弱い動機しかそこにはない。
ただ朦朧と、自分の外界とは何のコミットメントもなしに日々を過ごし、自分に与えられた役割さえわからないで、
しかし、なるべくそういうことからは目を離す。


私から何か、私を囲む環境に対してアプローチすることは全くと言っていいほどなく、
ただ「自分には何時か何かが到来するはずだ」と口を開けて待つばかり。
思うに、さほど生きようという意思が私には備わっていないようである。


私は私を取り巻く環境に対して、正直何かを思うことはない。
そんなもの変わるはずもないと思っている。
私がなにかアクションを起こしても、何にもならないと。
そういう慢性的な惰性のなかにいるし、そこから抜け出す方法も分からない。
ただただ深い井戸の底に落ちて、身動きが取れなくなっているのに似ている。