京都二日目

京都は二日目。
旅館「元奈古」にて朝食を食べた。
昨日は夕食美味しかったねぇ、なんて言いながら7時ころ朝食を食べた。
朝食は湯豆腐と鮭や卵など。
これまたどれもおいしくてご飯を三杯も食べてしまった。


旅館にはもう少しいたかったのだが、皆が早く出発したいというので、綺麗なお庭を見ながら
歯磨きなどの身支度をした。
出発するときに、ご主人が見送ってくれた。
旅館の外で写真を撮ってもらい、旅館を後にした。
友人の一人曰く、ご主人が私たちが見えなくなるまで頭を下げていたという。
私は全く気付かなかったが、「プロ」なんだなぁと思った。
専門分野があるっていいなぁ。きっと誇りを持って自分の仕事をしているのだろう。
でなければもう一度来るかどうか分からない大学生になど頭なぞ下げられないだろう。
私はいつかまた行く予定ではある、いつかのはなしだが。


さすがは敷居の高い高級旅館だけあって、気遣いも行き届いているし、部屋もきれいだし、食事もおいしいし、
正直いうことがなかった。
若い人間なら一度は行ってみたらよいと思う。
こういう世界もあるんだということが分かる。
接客を飯の種にしている職業人のプロ意識というのはすごい。
それは対面して感じてみないと分からない。


旅館を出て、まずは清水寺に行った。ここは修学旅行でも行ったところである。
京都四条通の西の果てに八坂神社があるのだが、清水寺もそこから遠くない。
とりあえず車で向かったのだが、駐車場はどこも一杯でお寺から遠いパーキングに止めることになった。
おまけにパーキングがあったところは、一方通行の路地にあって、
それに気づかずはいったところ、地元の方に注意されまくった。
京都は地元の目というのが生きている土地のようである。


歩いて清水寺に向かい、拝観料を払って「清水の舞台」に行った。
清水の舞台から飛び降りる、ということはどういうことかについてごちゃごちゃと論じ合いながら、
清水寺のおみくじを引いた。
「このくじを引いた人間は、豹が虎になるが如き勢いのある運勢」というようなことが書いてあって気分を良くした。
その後、恒例の清水寺の「音羽(おとわ)の滝」にいって、水を飲んだ。
最近の「音羽の滝」は、紫外線殺菌機が使いまわしする杓子のためについていて、
修学旅行のときにはなかった寺に不似合いなその装置を見ながら、時代の移り変わりを感じた。


その後、清水寺周辺を歩きながら駐車場に戻った。
修学旅行生がとても多くて、昔を思い出しもした。


清水寺から三十三間堂へ移動。こちらも東山地区にある。
要するに京都の東のほう。ちなみに嵐山は京都の西のほう。
三十三間堂では、「通し矢」についての案内板を念入りに読んだ。
昔、弓をやっていたからである。
一応三十三間堂の軒には、矢が刺さっていた。
100m以上ある堂を座りながら弓を射るのである。
強い弓を使って精確に矢を放さなければならないのだが、昔の人は驚異的な本数を通すのである。
あとは仏像がいくつも並んでいたが、正直よくわからなかった。


三十三間堂からは、京都市の南東にある宇治市に向かった。
宇治では平等院鳳凰堂を見ようという計画であった。
久しぶりに行ったが、とても現代的なミュージアムのようなものができていて、びっくりした。
前にはこんなのなかったよなぁと思いつつ、ここでもふらふらとした。
平等院の近くの宇治川沿いに食事処があって、そこで「茶そば」を食した。
宇治川の景色を見ながら昼飯を食べて、気分がよくなった。
食後に宇治川を橋で渡、対岸の宇治神社宇治上神社に行った。


宇治上神社世界文化遺産に指定されている。
1050年くらいに平等院と関連付けられて建てられたとwikipediaに書いてあった。
由緒正しい神社なのである。
が、私といえば不勉強で普通の神社と何が違うのかと思っていたのだが、
本堂が現存最古の神社建築だったそうである。
1000年もたっているようには見えなかったが、私の目が節穴なのだろう。
境内では和服を着て結婚式をしている集団がいた。


宇治市を後にして京都アニメーションへ。
友人が行きたがっていたので、そこに行ったわけである。
けいおんのTシャツ(3000円)を買って終わり。


京都市に宿泊のために戻るわけであるが、私の地図の見方がおかしくて、随分迷ってしまった。
その後、旅館に行くのにも随分迷い、三条駅の近くの「仁王門通り」にある「丸山」に向かった。
昨日の「元奈古」とは違うタイプの宿泊施設であるが、家族で来るには良いところだと思った。
一人6000円で一件の家を貸してもらえるというタイプの宿泊施設である。
京都にもし家族でくる機会があるなら、ここでもよいなと思った。
まるで家にいるような感じで、わいわいとすごせるタイプのところである。


ちなみにこの「仁王通り」からさらに北へいったところに、西の雄京都大学があるということをのちに知った。
京都市のよいところに大学があるし、地図で見たら平安神宮などよりはるかに大きい。
京都で学生生活を送れるなんてとてもうらやましく思う。
受験勉強で勝利したご褒美なのだろう。
人生やり直せるなら京都大学に入りたい。
東京にも行ったことはあるが、京都のほうがはるかに文化的な街のような気がする。
雰囲気も良い。


それから自宅のような宿を出発して、京都の三条通りだとかそのあたりをうろついて焼き肉を食べることにした。
ぼちぼち食べて、それから飲み放題を注文して、私だけごくごく飲んで、酔っぱらって宿に帰った。
夜の京都の街の雰囲気も多少は味わえたし、よしとしよう。
あとは宿のベットに直行して、京都二日目は終わった。



一応書いて記憶を整理している。京都の土地が多少たりとも分かるからである。
分かったところで京都に住んだりする予定もないのだが、京都は良いところだなぁ。