お掃除


馬鹿みたいに散らかった家を掃除している。
後期の間、掃除が出来なかったのは「心の余裕」がなかったのだろう。
少しだけ掃除機をかけたが、まだまだ埃っぽい。


ふと後期の間ずっと気だるかったのは、この家にたまった「埃」のせいではないかと思った。
なんだか掃除すると、気持ちまで軽くなっていくような感じになる。
掃除という行為が、気持ちを軽くする作業のメタファーなのかもしれない。


窓を開け放っていると、とても開放的な気持ちになる。
この部屋は数年前家具をそろえて、住みやすい場所にしたのだが、
家具をそろえただけでは駄目ですね。
埃がたまった部屋に過ごしていると、なんだか「どこにも行けない」というような
閉鎖的な気持ちになるのである。
私は一生ここからどこにも行けないのではないか、という気持ちになる。
「悪人」という映画で描かれていた、「地方の閉鎖感」とよく似ている。


そしてふと思ったのだが、知らない間に「いらないもの」がたまってきた。
こういうのも捨てていかないといけないのかもしれない。
「慢性的な気だるさ」にとらわれたときは、掃除かなぁ。
多少気持ちが変わって、物事に前向きに取り組むことができるかもしれない。
今日から、実家に帰ることになっている。