性愛についての動画

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幾人かの女子大生と宮台氏が語る動画。
とにかく旬な女というのは、肉体的な価値が最高潮を迎えているために、なかなか強気な発言をする。
彼女らの強気な発言は身体に裏付けられているため、たいていの男が太刀打ちできないわけである。


女は女らしくなどというのが死語になったのは、おそらく女性の社会進出が進んでからだろう。
女性が大学に行くようになってからだろう。
大卒の女性の内定率が高かったりするのも、同じ年の男女が競い合うと社会的なものが絡む時はたいてい女が勝つからだろう。
それは彼女らがその身体を切り口に社会にすでに進出できるからである。
一方で男には自然に備わる資本など、よほど恵まれた人間でなければないのである。
馬鹿で社会経験が不足していて、それでも女より強くありたいという自己意識というのが、
それはそれは痛々しい様相を呈するわけである。
(たいていの男子大学生が見たところそうである、残念なことに。
 しかし一方でそれを知りながらも女子学生というのは男にそれなりを求める)


この動画に出てくる眉をぴくぴく動かしながら宮台氏と話す女子大生などは、
もはや男を「男の子」といっているわけで、というかもう見ているだけで、この女は恐ろしい。
個人的な考えで恐縮ですが、おそらくこういう男を駆逐するような女を生み出さないために、
女性の教育というのはなされなかったのではないかと考えてしまうほどである。


理系の男の話が出てくるが、処女信仰な人間が多いという。
まぁそのとおりだろう。特に東大の理系なんかだと受験勉強も大変だっただろうし、
さらには大学時代も実験に追われるわけだから、恋愛する暇なんてまともにないだろう。
時間という資源を女に投下できないというのならば、よほどルックスか何か他のアドヴァンテージがなければ
女と付き合う機会などないわけで、(この時点で天使のような女はこの世にいないということに気づくのだが)
処女信仰する悲しい男が生まれるわけである。
そしてエンジニアか何かで、またホモソーシャルな職場でこき使われ、春を味わうことなく死んでいくのかもしれない。
エンジニアなんかは収入だけは安定しているから、その収入にあやかろうという計算高い女にうまく利用され、
打算的な結婚の犠牲になるか、どちらかだろう。
打算的な結婚の犠牲になれば、それはもういつまでも異性関係の枠組みのなかでは地獄を歩いているというしかない。


ただ思うに、若い時によい恋愛を経験して、それなりの他者との履歴というのを作ることができれば、
人間的にも随分よい影響を得ると思うのだが、それがなかなか難しい。
ぶっちゃけ男が女にアプローチするときなどは、実に情けないものなのである。
惚れたら負けなのであるが、まさにその通りでその情けない過程を経るというのが、屈辱的といってもよいほどである。
特に最近の女性の立場というのは強くなっているので、一昔前よりははるかに屈辱的なのだから、
ネットの中で女性嫌悪(日本の女性はここまで醜いだとか)がはやるのも訳のないことだろう。
おまけにモテないのであればなおさらそれは促進される。


宮台氏は、異性関係を上手く処理できるようになるために、ホモソーシャルな集団に所属して、
自分が理想的だと思うような仕方で異性関係を処理する人間に出会い、それをまねろという。
が、今の時代、そのロールモデル自体が身近にいない場合のほうが多い。
どいつもこいつも苦戦している。理系などでは周りを見回してもそんな人間は存在しないかもしれない。


・・・動画を見ていてなにかもっと言いたいことがあるのだが、言葉にならない。
女というのは、恐い。話していることは、まぁ強烈な話である。
しかし一方で猫を被るのである。社会が求めるように、女は女らしく。
宮台氏だって強がっているが、たじろいでいるではないか。
持ち前の頭でなんとか言葉で処理しているが、言葉が作るダムはもう決壊しそうではないか。
男というのはあまりに無力。
宮台氏と女子大生の歳の差が、上手い具合に宮台氏を助けてはいるが。
女の本音の話なんて実に汚らしい我欲の塊(男が信じられないほどに)なのだから誰も聞きたくないだろう。
しかし一方で、なぜか女を想像するときに、優しい聖母を想像するわけだから、一体何がこうするのかはわからないが、
面倒くさいものなのである。すべてはここから不幸が始まっている。


こういう動画見ると、人間社会というのは一体何なのか疑問に思える。
男も女も争っているだけなのではないかと思う。
世の中は本当に修羅なのか。